グランド・イリュージョン感想 | Holiday Life

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「グランド・イリュージョン」観てきました。
ネタバレちっくなこともちょっと書いてるので注意。

路上マジシャン4人が、ある謎の人物によって集められ、遠く離れた場所で「銀行強盗」をしてみせる、と言って、それを成功させたところから世間をにぎわすストーリーが始まります。

宣伝の大きい作品としては、マジックものはあんまり数多くないので、久々に観た気がしました。
マジックと言っても、ある程度種明かしはしてくれます。マジックは魔法ではありませんが、魔法のようにみせることで人の心を掴んでくれる・・・だます側もだまされる側も、見破ろうとする側も・・・みんながその瞬間はそれだけに心を傾けてしまう。善悪や敵味方が明確じゃないので、共感しにくい作品でしたが4人と警察との追いかけっこは心理戦的な感じで面白かったと思います。

それほどのめり込むような展開は正直ないです。全体的にチープ感が否めないし、この人!っていう主人公がいないせいだと思います。ただ、絶対的な「嫌なやつ」もいないので良い意味で安心して見ていられます。この作品の最大の種明かしがラスト5分くらいにあるんですけど、それがあったおかげで「面白かった」ってなります。見事な大どんでん返しというか、裏切り。

この種明かしというのが、謎の人物の正体なのですが、予想外の人物を予想すればすぐに思い浮かびます。だけど、多くの映画作品ではあまりやらないパターンですね。わたしも最初候補に挙げてたけど「そうなるとこの物語の展開全てがひっくり返る」故、挙げてはみたものの「ないかな」と結論づけました。なぜなら、伏線が少なすぎる!あえてなのかもしれないけど・・・。

というわけで最終的に見事だまされました。
謎の人物の正体が分かった瞬間嬉しかったですけどね。すごく満足いく嬉しい終わり方です。