「コクリコ坂から」感想 | Holiday Life

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本日二本目に観た映画は「コクリコ坂から」です!(=⌒▽⌒=)


オープニングの映像を見て、この作品は「好き」だなってなんとなく直感が走りました。
ぽにょでもアリエッティでも感じなかったから、結構久々に感じたジブリ映画に対する期待。

横浜の海の見える丘の下宿先「コクリコ荘」、男子学生たちの文化部室が集まる「カルチェラタン」。
戦後、新しいものが浸透していき発展飛躍していく世界の中で、歴史を背景に趣を残す二つの建物を中心に繰り広げられる青春映画。この作品に生きる人たちは、好きなことに熱中して、キラキラと輝いている人が本当に多かったです。だから自分たちの気持ちに素直で、感情をストレートに表現出来るひたむきさがすごく魅力的でした。
新しいものが増える中で、ただ古いものを壊すのは間違っているんじゃないか、古いものを壊すということは歴史を壊すということなんじゃないか――――少年たちの戦いは、最初こそ自分たちの居場所を守ることだったかもしれないけれど、掃除をして、壁を塗り替えて、光を灯して、生まれ変わったカルチェランタンを目の前にした時には何か違う達成感に満ち溢れていたように思います。
どこか懐かしく、どこか共感できる不思議さと・・・見ているとふいに温かい気持ちが込み上げてくるような作品でした。
私はこういうストレートな作品がすごく好きです。
最初に俊が口にした「メロドラマみたい」という表現に、なぜだか切なさを覚えました。出生の謎に困惑し、真実に心を震わす海と俊の姿は人の心にある純粋さを教えてくれているみたいで心地よかったな。

私の中で「耳をすませば」+「おもひでぽろぽろ」+「平成狸合戦ぽんぽこ」みたいな印象かな。上を向いて歩く人の姿への憧れと、自分たちの気持ちを曲げずに感情を声に出し、行動するまっすぐで真摯な姿勢に嫌な気を抱く人はいないんじゃないかと思います。ファンタジー要素を求めるならば筋違いかもしれないけれど、それ以上に等身大であることのメリットが多く詰まってるからツマラナイとは思わないし、思わないで欲しいです。

舞台が横浜っていうのもあって、桜木町やマリンタワー、山下公園が見えて、知っている場所だからか余計に浸透しやすかったっていうのもあるかもしれません。一方で私は、ジブリ作品の古き良きものや自然を臨める景色というのにすごく弱く、すぐに心惹かれてしまう傾向があったり。
ラピュタの「パズーの小屋」、紅の豚で登場する「入江」、魔女の宅急便の「海に浮かぶ街」、耳をすませばの「地球屋」。本当に、ジブリの世界は私の心を躍らせてくれるものばかりで夢のようです。^^

風間俊というキャラクターは私が今まで観てきたジブリの男のキャラクターの中でもしかしたら一番好きかもしれません。本当に格好いい!人気者なのが分かります。真面目さと不真面目さ、クールさとシャイさがここまでバランス良く共存しているキャラクターってなかなかいません。
声のキャストで二人好きな人が出てたのも今回観たかった理由の一つ。それは風間俊介くんと柊瑠美ちゃん。
てか風間俊って役なんだからもう風間君が担当すればいいのに、って正直思いましたけどね。

出来たら公開中にもう一回観に行きたいです。DVDも欲しい。
私にとっては大好きな作品の一つになって嬉しいです。