
手触りよく、隅にほんのり丸みがついたハードカバー。
万年筆が心地よく滑る、上質の紙。
ゴッホやピカソも愛用したって言われているこのノートに、いまや
すっかり魅了されてしまった。
きっかけは、なぜかiPhone。
iPhoneを買って、その使い方をいろいろ調べた。
本を買ったり、ブログをあれこれみていると、なぜかiPhoneと
相性のいい文具としてモレスキンを挙げる人が多い。
とはいえ写真でしか見ていないうちは、
「まぁ、ちょっと高級なノートって感じか」と、特に興味はなかった。
一方、速記の能力でどうしても限界があるiPhoneの弱点を埋める
のに、どうしてもノートを買いたかったサンペは、自分らしくも
なく文房具屋をたくさん、それこそ5軒はまわっただろうか、
見て歩いた。
今回は、縦罫の、和風なノートがいいなと思いながらロフトに
入ったとき、モレスキンを特集するコーナーが目に入った。
手に取った瞬間、そのあたたかさと、聡明さと、計算しつくされた
(ように感じた)機能性にいきなり一目ぼれしてしまった。名前を
見て、あのブログや本でたくさん見たやつだとすぐわかった。
でも、探しているのは縦罫。和風。違うではないか。コーナーの
大きさやブランド力に騙されてるんだ。だめだめ。自分を励まし、
さらに数軒、和風のノートを探す、が、しっくりくるものはない。
それどころか、いつのまにか見るもの全部をモレスキンと比べて
いる自分に気付く!
もう一度ロフトに帰ってきて、30分歩き回って、わかった。
自分は、モレスキンと出会う運命だったんだ。こいつを連れて
いく運命なんだ(なんかラブストーリーみたいww)!
よくよく見ると、和風でなくても、縦罫でなくても、どことなく
大正や昭和の古きよき日本を思わせる雰囲気がある。そう思って
しまったのだ。こんな正当化が通る時点で、もう負け。完敗!
そう思い立ってさらに30分ねばり、モレスキンの中でどれを
買うかを考えた。
縦罫は、ない。いや、いつのまにか頭からも消えていた。
昔から好きな方眼が、いい感じで淡い色で使いやすそう。
方眼は便利だけど、色が濃すぎると紙面に変にルールを与える
からダメ。罫線のようにきれいに、でも無地のように自由、
それが方眼が好きな理由。
そんなわけで、ハードカバーで方眼の、コンパクトなノートを、
実にノート購入を思い立ってから数週間かけて手に入れた。
今のところ、明確な使い方を決めてはいないけど、アッと思った
言葉を書き留めたり、教わったアラビア語の単語を書いたり、
マインドマップや、舞台の配置図を描いたり。

太字の万年筆でガシガシ書き込む。ものすごく、気持ちがいい。
ノートの紙の書き心地なんて、モレスキンに出逢うまでは意識
したことはなかった。

文房具って、そのうちなくすし、消耗するし、安い汎用品が
あれば十分、そう思っていた。
その自分の常識を、モレスキンは壊した。
しっくり来るものを持つ。道具に愛着を持つ。楽器じゃなくても、
大切なんだなぁ。この年になって気づく。
いいのか悪いのか、それ以来、前述の文房具熱が上がる一方である。
ノートの次は、ペン。万年筆に続く、かな?・・・