ネスレ日本の麦芽飲料「ミロ」が注文に追いつかず販売中止になりました。もともと子供用だったのに、中高年の人が急に飲み始めて販売量が前年の7倍に跳ね上がったためだという。勘ぐれば、感染すると重症化しやすい中高年の人が、新型コロナ感染症流行で体力向上、免疫力アップのために飲み始めたとも考えられないのではないでしょうか。以下、日刊ゲンダイへ掲載された記事でのコメントの引用です。

 

巣ごもりの中高年が殺到、麦芽飲料「ミロ」の気になる効能

 

 麦芽飲料「ミロ」(ネスレ日本)が注文急増で販売休止になった。SNSで「飲むと寝起きがよくなる」「貧血にいい」といった投稿が拡散。巣ごもり生活の中、健康意識を高めた中高年も飲み始めたため、前年の7倍に膨らんだ需要をさばききれなくなった。供給体制を整備して来年3月以降に再開する方針だ。

 「7~9月の売り上げは前年同期の1・7倍です。シンガポールの工場で作ったものを日本に輸入して販売していますが、7月から注文が急拡大し、需給バランスが崩れた恰好です。申し訳ないと感じています」(ネスレ日本広報担当者)

 ミロは麦芽エキスの主成分にカルシウム、鉄、ビタミンD、ブドウ糖などを配合。「強い子のミロ」のキャッチフレーズで売り出され、子供の成長を促す栄養機能食品として親しまれてきた。最近は親子で飲用するケースが増え、比率は59%に上る。

 「寝起きなど体調が良くなったというのは思い込みでしょう」とはハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)だ。

 「鉄分とブドウ糖はバランスの取れた食生活をしていれば取れるし、活性型ビタミンD3は一日に20分日光を浴びると必要な分が体内に分泌されます。しいていえば日本人はカルシウム不足なので、ミロでその分を補えるかもしれません。気になるのはミロの栄養価。牛乳に溶かして飲んだ場合、150㌔カロリーです。いま日本では肥満防止のため1食を500㌔カロリーに抑えようとしている。大人がミロを飲み過ぎると太って、逆に不健康になる懸念もあります。1日1杯が適量でしょう」

 カルシウム不足は1日に牛乳を1本か、ヨーグルトをひとつ食べれば解決するそうだ。

 実はミロの歴史は古い。世界の子供たちの栄養失調が問題となっていた1934年に開発され、日本では73年に発売された。

 「戦後の日本で子どもの栄養失調が深刻だったのは4050年代。ミロが発売された73年は食生活が豊かになり、本来はミロを飲まなくても子供はすくすくと成長できたのです。甘いものを欲しがる子供がおやつとして飲んでいたと考えたほうがいいでしょう」(左門新氏)

 那覇市のコールセンターで17人の新型コロナ感染が発生、洗面所での歯磨きが原因と考えられています。テレビで感染症専門家が解説していた歯磨き粉の共有や歯ブラシの接触はあり得ないと思われるので、洗面台への吐き出しによるしぶき、蛇口への手指の接触、それに一部の人が行う歯磨き後のうがいが原因ではないでしょうか。

 うがいについてはこのクラスターの報道される前、今日の日刊ゲンダイの記事でコメント、以下に引用します。

 

「ガラガラうがい」は逆効果

  一向に鎮静化の兆しが見えない新型コロナ第3波。多くの国民はマスクと手洗い、うがいなどでウイルスから身を守ろうとしている。外出先から家や会社に戻るたび、手指を洗いつつ、うがいをする人が多いが、「逆に危険だ」と指摘する声がある。

「口を閉じてのブクブクうがいはいいのですが、ガラガラうがいは危険です」と言うのは、ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)だ。こう続ける。

「まだ感染に気づかないでいる人が、天井に顔を向けて『ガラガラ~』とやると、ウイルスの混じった飛沫が飛び散り、周囲の人を飛沫感染させてしまう可能性があるからです。歯科医師の中から『飛沫が遠くに飛ばないよう体を低くして、うがいをしましょう』との声も上がっています」

 ガラガラうがいは家庭内・職場内感染の引き金となりかねない。左門氏によると、最近は一部自治体の教育委員会が生徒たちに、横並びでうがいをしないよう注意喚起しているそうだ。

 さらに心配されるのが唾液と空気が混じって空中を漂うエアロゾル感染である。

「感染者が『ガラガラ~』をやると、ウイルスを含む唾液と空気の混じった小さな粒子、すなわちエアロゾルが生成され、空気に乗って数㍍先まで飛び、感染を広めてしまうのです。かつて米国の温泉でジェットバスの泡により、レジオネラ感染症が広まったことがある。同じことはうがいでも起こり得ます」(左門新氏)

 そもそも、新型コロナに対し、科学的に「うがいが効果がある」と確立されたエビデンスはない。 家族や同僚を守りたいなら、うがいにもエチケットが必要だ。

ウイルスが鼻や喉から入ると、1020分で感染が成立するため、帰宅後にうがいをしても予防効果はきわめて限定的だ。

「今年に入って厚労省は感染症予防対策から『うがい』を外しました。それでも、うがいをしたいなら、ガラガラではなく、ブクブクに。なるべく立たずに、低い姿勢を心がけるべきです」(左門新氏)

家族や同僚を守りたいなら、うがいにもエチケットが必要だ。

 インフルエンザや新型コロナ感染予防として「マスク」「手洗い」「うがい」が三点セットとされていました。現在では、厚生労働省は「うがい」を効果的な予防策から外しています。  

 ここへ来て、実は「うがい」は予防効果がほとんどないばかりか、返って危険である可能性が浮上してきています。特に、保育園や学校の手洗い場で児童が並んでガラガラうがいをすると、周りの児童に感染させてしまう可能性があるのです。ガラガラうがいをすると、空気と唾液が喉で混じって、飛沫より小さな「エアロゾル粒子」が生成され、飛沫はせいぜい前方1.5mしか飛散しないのに、エアロゾル粒子は数m先まで空中を漂い、周りの児童に到達してしまうのです。

 ここで確認ですが、一部の感染症専門家が言っている新型コロナウィルスの「エアロゾル感染」は「マイクロ飛沫による感染」と呼ぶべきで、この2つは別物、はっきり区別するべきものです。「エアロゾル感染」は世界保健機関(WHO)が、「人工呼吸器や痰の吸引、歯科治療での圧縮空気吹きつけによって生じる空気と唾液などの液体が細かく混じった微細な粒子によるもの」定義し、空中を飛沫より遠くまで漂うため注意を喚起しています。エアロゾル感染はこのほかに、ジェットバス利用での空気と細菌の混合した微細粒子による「レジオネラ症(在郷軍人病)」感染でも知られています。

さて、ここでお約束メディアからの引用、来年早々刊行される拙著「ウィズコロナ時代の感染症予防(仮題)」からの転載です。

 

「うがい」には効果がない!?

うがい」の効果がどれだけあるのか、医学的には実際のところハッキリはしていません。

 接触感染は、感染者が触れたドアノブなどに触って病原体が手に移った手指で顔に触って起こります。私たちは1時間に10~20回、無意識に手で顔に触れます。すると鼻や眼、喉の粘膜に病原体が移って感染を起こしますが、粘膜にウィルスが付着してから1020分で感染が成立します。ですので、うがいで感染予防するのであれば、10分以内にうがいする必要があります。帰社、帰宅してから、あるいは駅やデパートのトイレでうがいをするのでは、時間的に遅すぎるのです。下手をすると10分毎にうがいをしなければいけません。

 ですから欧米では「うがい」はしません。というより「うがい」ができない人が多いのです。水が気管に入らないようにするのは小さいときからの練習が必要で難しいためです。

 

飛沫核感染」いわゆる「空気感染」

 咳などによるウイルスを包んだ飛沫の粒子の水分が蒸発して5μm以下の軽い粒子である飛沫核となり、空気中を数分間以上も浮遊し、自然な気流に乗って数m以上離れた人に感染を起こすものです。「空気感染」とも呼びます。

 

( このタイプの病原体は4つのみ。結核、麻疹、水痘、天然痘です。感染力維持時間はさまざまで、結核菌は数カ月と長く、麻疹ウイルスは2時間、水痘ウイルスは数十分間です。

 飛沫核感染と似たものに、「エアロゾル感染」もあります。人工呼吸器や歯科治療機器を使用する医療行為で病原体が空気と混じり合ったエアロゾルとなり、空気中を長い時間遠くまで漂い、飛沫感染を起こすことがあります。

 

( うがいのガラガラで空気が混じり、エアロゾルになる可能性もあります。病原体を含むエアロゾルは数m飛散します。

 

 

 

 先日のニュースで大々的に報道されたスパコン冨岳による新型コロナウィルスの飛沫拡散のシミュレーションはどうなっているのでしょう? タクシーの窓開け時、カラオケでの通気口との関係、野外での風量との関係までシミュレーションしているのに、日常生活で日々利用し、私たちが最も知りたい電車の窓開け換気ではどうなるのか、なぜシミュレーションが発表されないのでしょう。

 こういう疑問を抱いた日刊ゲンダイの記者が研発表者に電話したが出ないのでメールで確認したところ、「今後もそのシミュレーションの予定はない」という信じがたいおかしな回答があったとのこと。

 以下それを踏まえた上での日刊ゲンダイの記事を掲載します。

 

新型コロナウイルスの「第3波」は収まる兆しが見えない。感染再拡大の一因となっている「Go To トラベル」は全面停止されないのに、各地で不要不急の外出自粛が求められ、3密回避やマスク着用が呼びかけられている。矛盾に満ちた対策が続く中、連日のようにメディアが取り上げるのは、理研がスーパーコンピューター「富岳」で計算した飛沫拡散シミュレーションだ。

 飲食店やカラオケのほか、タクシーの車内や航空機内での飛沫の広がりを計算。衝撃的なのは咳の分析だ。運転席と後部座席の間にパーティションを設けていない車内では、エアコンの強い気流により発生した飛沫やエアロゾルは10秒以内に車内に拡散。パーティション設置とマスク着用で飛沫の拡散抑止効果がみられたという。

 機内のシミュレーションでは、通常姿勢とリクライニング姿勢で乗客が咳をしたケースを分析。座席を倒していない場合は飛沫が前後1列程度、左右4列程度まで、リクライニングを使用した場合は前後2列、左右4列程度まで拡散した。こちらもマスクを着用すれば飛沫の拡散をある程度抑えられるという。

 ここで気になるのが、市民の移動の足として最も利用される公共交通機関でのシミュレーションがない点だ。3密と隣り合わせの通勤電車の分析がないのはなぜなのか。今後、公表の予定はあるのか。理研の回答はこうだった。

「タクシーと航空機内については、マスク着用について社会的にいろいろと議論もあるようなので今回取り上げました。一方、通勤電車については、既にマスク着用が一般化しているので今のところ予定はありません」(計算科学研究推進室)

 推して知るべし、ということなのか。ハーバード大学院卒で医学博士・作家の佐門新氏(元WHO専門委員)はこう言う。

「風速別に野外活動中の飛沫到達数まで分析しているのに、通勤電車内のシミュレーションをしていないとは考えにくい。国交省が鉄道各社に要請している窓開け換気によって生じる風が飛沫をより遠くまで運び、感染リスクを大きく高めてしまうような結果が出たため、国交省に忖度して封印しているのでないか。そう疑ってしまいます。実際に中国では、レストランのエアコンの風が原因で感染を広げた事例が報告されています」

 パニックが生じるほどの結果だったのか……

 

 

 

 

 

 感染者との濃厚接触者、帰国日本人および入国外国人に対して、2週間の自宅、ホテル、病院での隔離や待機が求められています。体調不良のないPCR検査拒否者には、もし陽性になって2週間も隔離や待機となったら生活に大きな支障がでるので忌避する人もいるでしょう。小室圭さんは、もし帰国すると日本で2週間、再度渡米してアメリカで2週間も待機を余技なくされると授業に出られなくなるので、年末年始の帰国は難しいとのテレビ放送がありました。

本当に2週間も隔離や待機する必要があるのか? 1週間でいいと私は思いますが、その理由を近々三笠書房から刊行される拙著「ウィズコロナ時代の賢い感染予防(仮題)」で述べていますので以下に引用します。

 

コロナの時代を生きる知恵

 

自然界、特に生物・医学領域での現象の多くは正規分布に従うものが多くなります。より厳密には横軸は対数軸にします。

 横軸を日本の最初の新型コロナ患者発生日からの経過日数の対数、縦軸を日々の発生人数とすると、やはり分布は度々テレビで目にしたように正規分布となります。この正規分布は横軸をどこまで行っても縦軸のゼロまでは下がりません。また、端へ行けば行くほどその横軸の長さに対する縦軸の現象は低下、つまり人数の低下は緩やかになります。このことを肝に銘じるのがウィズ・コロナ時代をしなやかに疲弊することなく生きていく上で大切な点です。

 わかりやすい例をあげましょう。まず新型コロナ対策での帰国者や濃厚接触者の2週間の隔離です。これは潜伏期が最長2週間の例があったことに基づいています。しかし潜伏期の大半は5~6日、3~8日に大部分が収まり、1週以上の例は3%もないでしょう。なので1週間の隔離で97%の感染予防が達成できます。

 もし100%近くを目指すなら、隔離期間は2週になります。日本では正月、ゴールデンウィーク、お盆、新婚旅行、海外旅行での有給休暇などで1週間仕事を休むことはあっても、2週間も休むことはなく、今後その都度2週間の隔離が求めれたらやっていけません。ですからウィズ・コロナ時代では、100%を目指すのではなく、97%を目指し95%達成できれば御の字とするのが賢明な生き方です。

 当初の水際作戦、つまり感染者を1人も日本の社会から出さないのなら100%を目指すことが求められますが、すでに国内で広がっているのだから、とても無理あるいはきつく不可能に近い100%を目指すのはウィズコロナ時代にはそぐわない。9597%を目指すのが賢いやり方です。