多くの県で夜の会食が制限されて午後8時まで、お酒は午後7時までとなっています。なら、お昼に会食しようという人を出てきています。そこで、外国の論文結果から「ランチが1番感染広めるリスクが高い」という警告を文春でした私大教授がいました。本当にランチがリスク1番なのでしょうか。以下、女性自身での私のコメントを引用します。

 

元WHO専門委員で医学博士の左門新氏が言う。

「昨年11月にアメリカの学術雑誌『PNAS』で掲載された論文によると、もっとも感染リスクの高いイベントの1つとしてランチがあげられていました。

これまで発生した大規模クラスターを分析して出された結論で、ほかにはコーラスイベントや誕生日パーティーなども。 “感染率がもっとも高いのは食事を共にすること、歌を歌うこと、マスクなしで話すことだ”と指摘されていました。

 論文内での“ランチ”は、ブラジルの豪華な遊興施設の個室で開かれた長時間の大人数での宴会を指していたので、日本の一般的な昼食と同じとはいえません。

ただ1つ確実なのは、ディナーでもランチでも感染リスクに差はないということです。飲食の場でマスクをつけず会話すれば、飛沫が飛ぶのでリスクは高まる。“昼なら大丈夫”という考えは大きな間違いです」

 つまり、同僚やママ友とのランチにも危険は潜んでいるということだ。

 では、具体的にはどんなことに気をつけるべきなのか。左門氏はこう続ける。

「論文では、逆に家族での食事は感染リスクが高くないという結果になっています。これは人数の問題だけでなく、家族同士であれば感染の有無も比較的わかりやすいからです。

 3密のなかでもっともリスクが高いのが“密集”です。人がたくさん集まれば、その分だけ感染者が混ざってしまう確率も高くなります。そういう意味で、今回の“ランチは危険”という結果につながったのだと思います。

 ですので、お店にはひとりで行って黙々と食べるようにすること。または、普段からいっしょにいる人たちと少人数かつ短時間の食事会にすること。飲酒は避けること。

そうやって普段から気をつけていれば、ランチでもディナーでもリスクはそこまで高くはないはずです」

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腸活が新型コロナ感染症予防や重症化を防ぐかもしれない。そんな研究結果が発表されました。日刊ゲンダイに掲載されたコメントを以下に引用します。

 

コロナ重症化予防に「腸活」のススメ 香港研究チーム発表

研究チームは〈コロナ感染によって欠乏した有益な腸内細菌を強化することによって、重症化を和らげる可能性がある〉〈罹患中も治癒後もコロナ患者の腸内細菌を管理することが重要〉と結論付けている。
 一般的に、善玉菌を増やすには食物繊維や乳酸菌の摂取がオススメ。腸の調子を整える「腸活」によって、重症化を防げるのか。

ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)がこう言う。

「この研究はあくまでも、患者の腸内環境がどうなっているかを調べたものですが、治療につながる『ヒント』を提供した研究結果であると言えるでしょう。腸内環境の管理が治療として有効であると示すためには例えば、ランダムに患者を分けて重症化しなかった患者に多かった細菌を投与するグループとしないグループを比較し、免疫機能にどのような影響があるか、臨床試験によって確かめる必要があります」

 

アメリカで実施されたファイザー社の新型コロナワクチン接種の副反応が

報告され、生命の危険もあるアナフィラキシーがインフルエンザワクチン

予防接種よりもはるかに多いことが分かりました。以下日刊ゲンダイへの

コメントを引用します。

 

米国ではインフルの8・5倍

新型コロナのアナフィラキシーショック

こんな人はワクチン接種を受けるな

 なんとインフルエンザの8・5倍――。米国で新型コロナのワクチン接種によってアナフィラキシー反応が出る確率が高いことが注目されている。

 米疾病対策センター(CDC)の報告よると、ファイザー社のワクチンを接種した人はこれまでに530万人。そのうち昨年12月末に接種した189万人の中の21人がアナフィラキシーを起こしたという。100万人あたり11・1人の計算になり、インルエンザワクチンの1・3人の8・5倍に相当する。

 日本政府はファイザー社から6000万人分のワクチン提供を受けることで合意し、3月の接種開始をめどに準備を進めてきた。年明けの会見で菅首相は「2月下旬にも始まるワクチン接種によりしっかり対応することで、国民の雰囲気も変わるのではないか」などと発言し、接種を前倒しする意向も覗かせているが、アナフィラキシーは怖い。どんな人にこの症状が出やすいのか。

「アナフィラキシーは呼吸困難や意識障害を起こし、生命の危険もある異常なアレルギー反応です」とはハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)だ。

「米国で症状が出た21人のうち17人が過去にアレルギー反応を起こしていたことからも分かるように、スギ花粉症や喘息、じんましんが出たり、食べ物アレルギーなどのある人は注意が必要です。他のワクチンでアナフィラキシーを起こした経験のある人が要注意なのは言うまでもありません。CDCの報告によると、21人のうち19人が女性でした。副反応を気にしすぎる女性が心理的なパニックに陥ったのも一因かもしれません」

 左門氏よると、日本人の10人に2~3人は何らかのアレルギーを抱えている。そんな人は予防接種を受ける際、医師や看護師の指示に従うべきだという。

「予防接種の会場では、接種後15分間は会場にとどまり、30分は連絡が取れる場所にいるよう要請しています。接種を受けた人がアナフィラキシーを起こした場合にエピネフリン注射などで救護するためです。また、万一のために手動人工呼吸装置の用意が奨励されています。接種会場にそうした装置があるかを確かめるのも身を守る手段です」(左門新氏)

 慎重なワクチン接種を心がけたい

 ウィルスは増殖時に常にランダムに突然変異を繰り返しており、新型コロナウィルスでも数多くの変異株があるものの、これまで大きく武漢型、アメリカ型、ヨーロッパ型に大まかに3分類されていました。日本型を主張している日本の研究者もいます。

 イギリスで新たな変異種が増加したことで大きなニュースになっていますが、重症化のリスクが高いかは確かでないものの、「実効再生産数」が0.4ポイント高いので感染力が高いと主張しているようです。しかし、「実効再生産数」はある地域での感染力の変化を示す指標であって、感染対策や社会活動の変化に大きく左右されています。従って必ずしも新種ウィルスの感染力の指標とはならず、新種の感染力は「基本再生産数」を算出しなければなりません。現時点ではこの指数に言及はなく、どの程度感染力があるかは不明なのです。

「基本再生産数」と「実効再生産数」の違いはまたいずれ触れることにして、とりあえず以下に日刊ゲンダイでのコメント記事を引用します。

 

 英「変異種」ウイルスは感染力7割増!気になる日本上陸の可能性

英国の首都ロンドンが3度目のロックダウン(都市封鎖)になってしまった。クリスマスも外出禁止だ。
 ジョンソン首相が19日、緊急会見し、感染者急増の背景に新型コロナウイルスの「変異種」の影響があると発表
。従来種に比べて感染力が最大70%強い可能性があるという。「重症化や死亡のリスクを高めるかどうかのエビデンスはない」としているが、ロンドンとイングランド南東部を対象に20日から外出規制を導入した。
 これを受け、近隣各国も大慌てで対応を発表。オランダは英国からの旅客機の乗り入れを20日から1月1日まで禁止した。ベルギーも英国からの渡航者の受け入れを、20日深夜から少なくとも24時間停止した。
 この変異種は9月に初めて確認されたもの。11月中旬時点ではロンドンの感染例のうち28%が変異種だったが、12月には62%に上昇。イングランド南部を中心に1000以上確認され、感染者1人が平均してうつす人数「実行再生産数」を少なくとも0・4ポイント押し上げているという。
 感染力が強い変異種だとすると、気になるのは日本上陸の可能性である。
 国立感染症研究所の調査によれば、日本にはまず「武漢型」が流入、その後「欧州型」が拡大して第1波となり、第2波と第3波は欧州型が変異した「東京型」が蔓延中だ。
 水際対策の入国制限により、外国人は現在、11の国や地域との間のビジネス関係者の往来に限られるが、留学生については全世界を対象に新規入国が認められているし、当然、日本人や日本居住者は緩和地域以外からでも帰国できる。
 成田など4空港に到着した人のうち、連日10人前後の感染者が見つかっている。12月1日から20日までの合計は227人。英国など欧州での行動歴がある人は少なくとも16人いた。
 ハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)はこう言う。
「短期間で見れば、コロナウイルスの変異は日本国内で起こる確率より、海外から日本へ持ち込まれる確率の方が高いでしょう。ただ、空港検疫の水際対策で入国者全員にPCR検査をし、陽性者には2週間の隔離を要請していることを考えれば、イギリスの変異種が日本で広がるリスクは低いと思います」
 ひとまず安心ではあるが、五輪対応で今後、入国規制の緩和が進む可能性もある。英国の動向を注視したい。

 新型コロナ予防接種がアメリカで始まりましたが、日本ではいつからになるのでしょう。開発で世界に遅れをとっている日本ですが、予防接種施策も世界に10年以上遅れています。

今年12月に厚生労働省の審議会が、子宮頚がんの予防接種を男性にも行う認可の決定をしましたが、10年以上世界に遅れた施策です。欧米など諸外国では10年以上前から思春期の男の子に接種しているのです。子宮頚がんは、ほとんどが男性から女性に性行為でヒトパピローマウィルスが移ることにより発生するからで、その予防のためです。ところが、日本の認可は陰茎、肛門、咽喉がんの予防のためというもの。これらのがんは発生頻度が低いので予防接種の対象とするのはあまり意味がないだけでなく、認可は欧米で主流となった9種類のウィルスに有効で9割をカバーするワクチンでなく、4種類に有効7割をカバーするガーダシルです。

穿った見方をすれば、ここ数年女性の接種が激減、そのうちに9価のワクチンが日本にも輸入される前に大量に余っている在庫を一掃しようとするためではないかと疑ってしまいます。かつて、血友病患者への加熱血液製剤の輸入を意図的に遅らせ、在庫の非加熱製剤を投与させて血友病患者にHIVを広げてしまった薬害を彷彿させます。

ご参考までに、近々三笠書房から刊行予定の拙著「ウィズコロナ時代の感染症予防策(仮題)」からの引用を少し長いですが転載します。

 

子宮頚がんは感染症

「えっ! 子宮頚がんって感染症なの?」「なに! 男も子宮頚がん予防接種必要?」と驚かれた方、ぜひこの項は読み飛ばさず目を通してください。子宮頚がんは立派な性行為感染症ですし、その予防には男子も子宮頚がん予防接種をする必要があるのです。

 日本では年間約3万人に子宮頚がんが見つかり、約3000人が死亡しています。それに近年では20代、30代の若い女性の発症も増えています。なぜ子宮頚がんが起こるかというと、ヒトパピローマウイルスの感染が子宮頸部に起こり、それがやがて癌化するから。このことを見つけたドイツのハウゼンは、2008年にノーベル賞を受賞。予防接種開発への道筋を開きました。

 感染がなぜ起こるか、ほとんど全ての場合、性行為を介して男性が女性にこのウイルスを移しているからです。男性も誰か別の女性からウイルスをもらっていることになります。感染した9割の女性では免疫がはたらき、ウイルスの増殖は止まります。しかし約1割では増殖を続け、その5割に子宮頸部上皮の異形成が起こり、数年以上かけて2割ががん化するのです。

 

●なぜ日本では予防接種をしなくなってしまったのか?

 子宮頚がん予防対策として、2013年に日本では性交渉が始まる前の女子中学生を中心に、検診と予防接種が行われるように決めました。

 しかし接種の副反応で激しい頭痛や四肢麻痺が起きたとマスコミが騒ぎ、数カ月で接種を促すことは取りやめてしまい、接種率は1%を下回っています。最近になって「副障害は接種によるものとは考え難い」という厚生労働省の調査委員会の報告も作成されましたが、なぜか広く公表もされず、マスコミも全く取りあげていません。そんな状況下でWHOは「一刻も早く予防接種推進を再開すべき」と強く勧告しています。日本が2013年から2020年まで接種勧奨をやめた結果、子宮頚がんは約2万8000人増え、死亡者も約6000人弱増加すると試算されています。ちなみに欧米などでの接種率は7090%です。

 一方、子宮頚がん検診受診率は欧米で60%を大きく越えていますが、日本では40%前後。20歳代では約20%と極めて低くなっています。予防接種は感染がすでに起こってしまってからでは全く効果がないので、予防接種に加えて検診との二本立ての対策が必要なのです。

 

●女子も男子も予防接種で子宮頚がんを予防しよう

 子宮頚がんの予防接種は、男性も必要です。というのも、病気の原因となるヒトパイローマウイルスは、男性の陰茎包皮の恥垢に潜むからです。このウイルスは陰茎がんのほか、中咽頭がんや肛門のがんの原因にもなります。ただ子宮頚がん以外の発症率が極めて低いため、男性に予防しようという意識があまりはたらかないのです。

 しかし男性が予防接種を受ける意義は、女性にうつさないということにこそあります。実際、ヨーロッパでは10年以上前から、アメリカやオーストラリアでも数年前から、思春期男子への接種は始まっています。

 男女とも接種率が78割を越えれば集団免疫が形成され、接種してない人の感染も減ります。実際、世界では子宮頚がん患者と死亡者が減少しており、その撲滅も視野に入っているところ。日本ももっと子宮頚がんの撲滅には感心を持つべきでしょう。ちなみに予防接種以外の対策としては、他の性行為で感染する病と同様です。