先日仕事でお客様と電話で話をしているときに、「浜松市に住んでるんだけど区の名前が変わったの。だから本人確認の際・・・」と聞きました。

 おっと!知らなかった。地名変遷フリークの私としたことが!

 今年の元旦、浜松市の7行政区が3行政区に再編されていました。その日は能登半島地震の発生のためニュースはそれ一色で、浜松市の再編どころではなかったのでしょう。

 縦に3分割で、最も南の区が中央区とはおもしろいですね。引馬野という昔ながらの区名も候補に挙がったのですが、落選で残念です。

 中央区は政令指定都市の区の中で最多の人口の60万人で、1区だけで何と鳥取県全体の人口53万人を上回ります。

 

 平成の大合併での浜松市の様子を見てみましょう。

 2005年に12市町村が合併して新しい浜松市が誕生。2007年政令指定都市となり、7つの区が設置されました。12市町村の合併というのもすごいですが、浜北市天竜市という2つの市も吸収合併したのは更にすごいです。   

 面積では市町村で岐阜県高山市に次ぐ全国2位を誇ります。

 平成の大合併より少し前の1991年、浜名郡可美村を吸収しています。

 自動車メーカーのスズキの本社のある旧村で、浜松市に囲まれながら30年間、莫大な法人村民税の税収を背景に独立を維持してきました。

 

 同様の例が広島県にも。

 広島市のバチカン市国ともいうべき安芸郡府中町です。こちらはマツダの本社を有します。平成の大合併も何のその。近くに府中市があろうが独立独歩。広島市がこの府中町を吸収合併したとしても、浜松市の1区に過ぎない天竜区の面積にかなわないんですよ。

 

 浜松市のゆるキャラ「出世大名家康くん」です。浜松城を築き、天下人にまでのし上がった徳川家康がモチーフ。頭には浜名湖の鰻、胸には三ヶ日ミカンの紋、袴には市内に有するカワイ、ヤマハに因んだピアノがあしらわれています。松潤は嫌いじゃないけど、『どうする家康』のキャラ設定は駄目でしたね。