「ウ!暗いな」と思ったら火が消えフ

という言い回しがありました。

キエフウクライナの首都でしたが、ウクライナ政府がかねてからロシア語表記である「キエフ」をウクライナ語の「キーウ」に改めるよう呼び掛けていたのを受け、日本政府も2022年3月、「キーウ」に変更することを正式決定しました。

チェルノブイリも変わってたんですね。

 

同様に、国名のロシア語風読みを英語風に改めた国もあります。

グルジア→ジョージア

 

ソビエト連邦の構成国だったグルジアは、英語読みの「ジョージア」への外名(自分たちの言語以外での国名)変更を要請。日本では2015年にそれまでの「グルジア」や「ジョルジア」から「ジョージア」に国名を正式に変更しました。

ただし内名(自分たちの言語での国名)は「サカルトヴェロ」というそうです。

英語では昔から「ジョージア」。ザ・ビートルズが1968年にリリースした『Back In The U.S.S.R.』 では、当時のグルジア国とアメリカのジョージア州を引っかけています。

ソ連にはジョージア(グルジア)という地名があるから、そこに行ったら、アメリカのジョージア州を歌った『我が心のジョージア』を歌いたくなるよ。

というような感じです。

(参考:<歌詞和訳>Back In The U.S.S.R. – The Beatles 曲の解説と意味も | LyricList (りりっくりすと) (mrshll129.com)

私にとってジョージアは今やこれですね。今度からは「元グルジア」と呼ぼうかな。

 

リトアニア共和国

1990年のソビエト社会主義共和国連邦(ソ連 U.S.S.R.)の崩壊に伴い、バルト海沿岸の3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)がそれぞれ独立しました。

 

下のは手持ちの昭和18年の世界地図、かなり見づらいですが、よーく見てください。

モスクワが「モスコー」となっているのも興味深いですが、欧羅巴(ヨーロッパ)の羅の字の上に「ヤニワトリ」があります。

ヤ鶏? 当時は右から書いたし、「リト」と発音したんですね。

「リトアニア」はロシア語由来ではなく、ラテン語由来です。

リトアニア語では「リエトゥヴァ」だそうです。

 

今日のテーマに「旧ソ連構成国」と書きましたが、バルト3国はこうした表現をひじょうにいやがるようです。「ほんの一時期ソ連に占領されてしまった伝統国」という認識でしょう。日本を「旧アメリカ統治」と言われたらいやですもんね。