まもなく3月。3月3日はひな祭りの桃の節句です。
桃の節句は上巳(じょうし)の節句とも呼ばれます。
安政7年3月3日、大老井伊直弼は江戸城に向かう途中桜田門外で水戸浪士らに襲撃され、命を落としました。
NHK『花の生涯』より
この時代、上巳の節句の日に諸大名は将軍に祝辞を述べるのが慣例でした。この日は雪のため、井伊家の警固の武士たちは刀や槍を布で覆っていて、すぐさま応戦できませんでした。3月3日を太陽暦に直すと3月24日。24日といえば江戸はもう春なのに雪が降ったんですね。
ひな祭りの歌といえば
♪アサリを入れましょ ボンゴレに
あ、これは嘉門達夫の替え歌でした。
♪あかりをつけましょ ぼんぼりに
で始まる『ひなまつり』、と言いたいところですが、『ひなまつり』は
♪赤いもうせんしきつめて
で始まるほうですよ。
「あかりを」で始まるのは『うれしいひなまつり』です。
え、「たのしいひなまつり」じゃなくって?
4番の最後の歌詞に
♪なによりうれしいひなまつり
とありました。
♪おだいりさまと おひなさま ふたりならんで すましがお
向かって左がお内裏様、右がおひな様。
という呼び方が蔓延していますが、お内裏様とはこの天皇と皇后を模したお二人のこと、おひな様とはお内裏様を含めたひな人形全体のことです。
作詞したサトウハチローも誤りを認め、この歌についてはあまり触れないようにしていました。
あえて直すなら
♪おだいりさまの おひなさま ふたりならんで すましがお
かな?
この歌の誤りがもうひとつ。
♪すこししろざけ めされたか あかいおかおの うだいじん
倉片人形うHPより
向かって右の白髭の武人の顔が赤いです。こちらは実は左大臣。
天皇から見て左下にいるのが左大臣です。
♪ごにんばやしの ふえたいこ
これは別に間違いではないです。
15年前、私が所属した10人ほどの課に、林さん、小林さん、中林さんの三人林がおりました。大林さんや若林さんもいればよかったのに。
♪あかりをつけましょ ぼんぼりに
ぼんぼり(雪洞)ってこれなんですね。
わたしの思い浮かべるぼんぼりは
この帽子の上の房でした。
これを「ぼんぼり」というところと「ぽんぽん」というところに分かれるようです。
これもポンポン。なるほど、似ていますね。ぼんぼりとは呼ばないか。
♪きものをきがえて おびしめて
きょうはわたしも はれすがた
この4番の歌詞が私は好きです。
高校に入学したらおしゃれな制服を着て、成人式で振袖を着て、卒業式で袴をはいて、結婚式では白無垢にウェディングドレス。結婚式に呼ばれたらドレスを着て髪を整えて。
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女の子は節目節目で着飾れていいですね。
あの「はれのひ事件」には怒りを覚えました。