狂い咲き?! | ねっぱりあんサモアに行く!!     (Tweet of Samoan)
11月10日(火)

私の住む北海道では、もう冬がすぐそこまで来ていて、暖房なしでは
過ごせない季節のはず…。

一雨ごとに寒さが増し、寒さが増すごとに身が引き締まっていく緊張
感を長い間味わってきたのだが、ここ2年間はサモアにいるために、
その緊張感を味わえずにいる。

それどころか、一年中夏と言う、まるで季節の変わり目を感じること
ができない環境にいると、今が11月という実感を感じることができ
ない不思議な感覚に陥ってしまう。

サモアで季節の変わり目を感じるのは、雨季と乾季の湿度と温度の
かすかな違いと、マンゴーとパイナップルの実が熟れてくるわずかの
期間ぐらいのものである。

サモアにも、時期によって咲く花があるのだろうが、2年近く住んだだ
けでは花の咲く時期に違いは、まだわからない。花の名前さえ良くわ
からない。

だが、木の形や葉っぱ、花の形などまるで違うのだが、花の色だけ、
桜を思わせる木をMESCの近くで見つけた。




毎日通っている通勤経路である。右側の建物が私の勤めるMESC。
葉が茂っているので見にくいが、左側の木に鮮やかなピンクの花が
咲いている。




日本の桜は、葉が出てくる前に花だけが咲くので花が目立つが、この
木も花だけよく見ると、結構きれいなピンクなのである。






葉っぱが少ないところだと花が良く目立つ。





MESCの建物側から木を見たところ。向こう側はアピア小学校に
なる。


日本では、桜は3月から4月にかけて、北海道では5月に咲く。
日本の桜の原種といわれているヒマラヤ桜はネパールでは10月
から11月にかけて咲く。

時期はずれに咲く花を狂い咲きと言うが、このMESCに咲いている
花は、決して狂い咲きではないだろう。サモアで咲く時期に咲いてい
るに違いない。

日本を基準に考えてしまう私の頭の方がむしろ狂っていると言える
かもしれない。

桜でもない花を、花の色が似ていると言うだけで無理やり桜と結び
付けてしまうあたり、日本に早く帰りたいと言う気持ちが滲んでいる
のかもしれない…