サモアの珍味?! | ねっぱりあんサモアに行く!!     (Tweet of Samoan)
11月4日(水)

この日、アフェガ小学校でPD(授業研)が12時から予定されており、
時間が来るまで事務所で待機していようと思っていた。

すると9時過ぎにPDに参加予定のEさんから連絡があり、パロロが
フィッシュマーケットで売っていたので買ったと言う。

実はこのパロロ、
一年のうちであるきまった時期の数日しか獲れない
大変貴重なもの。また、
世界中でサモア人しか食べないと言われる南
海の珍味とのことである。

パロロが現れるのは一年のうちで10月と11月の満月のちょうど一週
間後の明け方前と決まっているそうだ。月の満ち欠けや潮の干満な
どが関係しているのだろうか。

一説によると日の出とともに力尽きて融けてしまうという。だから明け
方前のまだ暗いうちに捕獲しないといけないそうだ。(明け方には確
実になくなっているらしい)

それぐらい貴重なパロロが手に入ったとのこと。PDが終わった後、
我が家に集合していただくことになった。


その前に大切なお仕事。




このひのPDはサモア人の先生による算数の授業。180度以上の
角度の測り方の学習である。





生徒数が多いので、床上での授業。分度器で角度を測っている生徒。





最初は個人で考えていたが、後半はグループで話し合いながら考え
を深めていく。


授業終了後の検討会。




右端にいるのがアフェガ小学校の校長先生。





小学校部会の部会長であるEさんが、この授業での大切なポイント
について説明。サモア人だけでは絶対に出てこない、生徒の考え方
を広げていくことの大切さについて話してくれた。






最後に、アフェガ小学校の先生方で記念撮影。授業者の先生や、
それ以外の先生方も発言して有意義な研修会であった。




さて、その夜。いよいよパロロとご対面(※閲覧要注意)





これがうわさのパロロ。イソメの仲間というから、まさに海のミミズ。
これだけで40タラ(約2000円)。かなり高価な食べ物である。

口に入れるのにはかなり勇気がいる。

調理方法などまるでわからないので、「パロロ」でグーグル検索する
と、サモアの先輩隊員のブログに調理法が乗っていた。

バターで炒めるとおいしいらしい。

三杯酢でもいけるとのこと。






三杯酢で食べてみた。パロロの姿が丸見えなので、あまり食欲は
沸かないが、見た目よりは味はおいしい。磯の香りがして、藻屑の
ような食感が楽しめる。ウニのような風味さえ感じる。






バターで炒めたパロロを卵焼きで包んでみた。パロロを炒めると
緑色に変わり、ちょっと見ほうれん草の入った卵焼きのように見
える。

炒めたパロロが磯の香りとバターの塩気で香ばしく感じる。パロロ
の姿が直接目に入らないので、こちらの方がずっと食べやすい。

一年に一度、今の時期にしか食べられないサモアの珍味を味わう
ことができたのは、貴重な体験だった。