新設校の入学式準備のための出張に行くとき、機内の前席後部ディスプレイの文字ニュースで、「地球という惑星は、一つのクルー」という文を見ました。
これは、アルテミス計画で月を周回した、宇宙船オリオンの飛行士のことばだそうです。
彼は、地球が暗闇を漂う救命ボートのように見えたといいます。
今回のミッションは、白人以外、米国人以外、そして女性が初めて月を周回するもので、飛行士たちは、地球上の人々に、共通の人間性を受け入れるようにと語りかけた、とも書かれていました。
夜空の星は暗闇でこそ美しい。ただ暗闇には予想もつかない喪失や破壊、悲しみも潜在します。
この出張の前、北海道で地震があり、1週間の後発地震注意情報が出されました。 この1週間は、大自然の法則の前では恣意的なもので、人々は何の保証もなく日々の営みを続けています。
また、新種のウィルスも次々に発見されています。
災害や感染症の脅威にさらされる国同士が対立する、それはまさに、救命ボートの上で、1枚の毛布をめぐってつかみ合いのケンカをするように浅はかで、自分以外の命を軽んじる行為です
みんなが同じ人間性を受け入れるということは、主義主張を声高にさけぶのではなくまずは耳を澄ますことなのかもしれません。
留学生たちのコミュニケーション能力を伸ばすには、聞くスキルを、より一層重視しなければ、と思いながら到着までの時間を過ごしました。
