コオロギ食騒ぎが始まってから、

「コオロギからタンパク質を摂る必要はない。牛乳や大豆を摂取すれば良いではないか。」


という意見が飛び交っているけれど、それは、メディアからの情報により、


「健康維持(又は体力維持)のためにはタンパク質をしっかり摂らねばならない。」


という妄想に、取り憑かれているのではないだろうか。


明治時代の、こんなエピソードがある。

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明治時代、日本の近代化と西洋化をはかるため、政府が西洋から招いた外国人の一人が、ドイツ人の医師、エルヴィン・フォン・ベルツ氏。


ベルツ氏が東京から日光へ人力車で移動した際、人力車の車夫(人力車を引っ張る人)は途中で交代することなく、1人で14時間かけてベルツ氏を運んだ。


その車夫が食べていたのが、玄米おむすびと漬け物と梅干しのみだったことにベルツ氏は驚き、


「肉を食べさせたら、もっとパワーが出るのではないか?」と思って実験したところ、


車夫たちは疲労困憊して走れなくなってしまった(元の食事に戻すと、再び走れるようになった)。



このエピソードに反論する意見もある。それは、

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「今から体力を使うぞ!」という時にお米をしっかり食べるのは、カラダにとって効率の良いエネルギー源となるが、


特に運動しない人が、米ばかり食べると体調を崩す。普段は、肉や魚からバランス良くタンパク質を摂ることが大事。


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という内容だったが、私にはピンとこない。


私は約8年間、動物性タンパク質(肉・魚・卵・乳製品)をほぼ食べず、植物性タンパク質(豆・豆腐など)もさほど食べずという生活を送ったけれど、とても元氣に生きていたので。


別に、意識してタンパク質を摂ろうとしなくても、元氣に生きられるよ。


何を食べるにも、「これは、健康のために食べた方が良いかな?」という思考からではなく、


しっかりお腹が空いた時に「今コレ食べたい」と、パッと感じたモノを摂ることが、より良くカラダに作用する。


「お腹がしっかり空く」とは、グ〜っと、お腹が鳴るレベルね。

(^_^)(^_^)



話は戻って、


タンパク質神話に、疑問を抱こう。



それではまた。

Summy