創作DT物語》風の追懐と鳥

【*Ladisseminate~祭日】7/24

 

 

*Ladisseminate~

 

レディセミネート

 

「Ladisseminate」・・・植物の神の祭り名

~種をまく少女~

 

》》*

 

♪*☆*♪

 

♪~na na na LaLaLa~

 

 

【種を蒔く少女のうた】

 

 

♪―大地の風が謳います

 

 

♪ー『キミが 愛しきキミが

 

 

ただただ生きて

 

 

唯一のキミの物語をうたっていて・・・・

 

 

刻み合うコトを忘レ、ただただ・・

 

 

愛しきキミとうたい会って 

 

 

ただただ・・』

 

 

 

 

 

♪―美しき、木の葉の囁きに

 

 

小鳥は囀ずり、夜空を見上げます

 

 

♪―『コノ星の中でお互いの星が 音を聴き逢って・・

 

 

コノ大地で 私はそれだけで・・・

 

 

何もいらない。。』ー

 

 

♪―小鳥は雨雫に羽を濡らし、実りの種を蒔きます

 

 

♪―『〝愛しきキミが・・

 

 

 私は ただ それだけが・・・

 

 

 それだけが・・“私の願い・・・”』ー〟

 

 

♪―小鳥の愛に、世界は目醒め、花が謳います

 

 

♪―『約束の時が、キミを導く…

 

 

永遠の庭園の詩<ウタ>…』 

 

 

♪―花びらが舞い、少女は謳う、種蒔きのうたを…

 

 

 

 

原案詩:2008/7/11・24[作:Samina Kana]

改変詩:2019/7/14[作:砂水雫☆*]

 

 

♪~na na na LaLaLa~

 

♪*☆*♪

 

***********♪

 

 

 

〔植物の神の祭日…

 

植物の神“NA・DEN神”は、実りを祝い、人々の生きて輝く命の幸せを守り祈っているという…〕

 

 

祭日当日は、広場近くの露店街では旅人が持ち寄ったり、町の人々が収穫した野菜や果物、

 

 

森に咲く花々・・などが賑やかに売られている・・・。

 

 

夢の町の中央広場では、町の人々や旅人が互いに心地よく音楽を鳴らし、歌を歌う。

 

 

それぞれは異なる音楽のはずなのに、一つの音楽に聞こえてくる・・とても神秘的な情景が広がる祭日……

 

 

 

************

 

*…祭日の日…

 

 

夢の町から奏でられる笛とウタの音が、、

天界の植物神の庭園に届き、庭園中に広がる…*

 

 

その…

 

幸福の音色に包まれながら、植物神は、

庭園にある木々や草花で包まれた舞台で、笛を奏で始めた…

 

 

笛の音は、

 

夢の町から奏でられる音と共鳴し、可愛らしい小鳥の音符を生み出す…♪

 

生み出された音符の小鳥たちは、嬉しそうに囀ずり、植物神の笛の音と歌い舞い上がり、

幸福の光をそっと、風に乗せて夢の町へ注ぐ…♪

 

》》*

天界からの幸福の光が夢の町の広場を包み込むと、

夢の町の人々は自然と笑い合い、微笑み合い、隣人を想い合った…*

 

***♪

 

その穏やかな風景が天界の庭園の噴水の水面に映り、植物神は嬉しくなり微笑み、

 

「‥皆さんの笑顔こそ…私の幸福です」

 

そう言うと植物神は、

 

“歌い出した”…

 

その歌声は、とても優しく穏やかで‥

 

小鳥のハミングのような…繊細で美しい…

 

その歌は、、、、

 

♪*☆*♪

 

“争いで荒れた土地に癒やしの笛の音で、植物たちを甦らせた”という言い伝えの少女、、

その“種をまく少女”が歌った愛の歌*

 

♪~na na na LaLaLa~【種を蒔く少女のうた】♪

 

 

***********♪

 

植物神の歌声は、

植物の神の雫であるティアーズスターのFUENAには届いていた。

 

その嬉しそうな植物神の歌声を聞いていると、、

 

 

FUENAの肩にとまっている小さな青い鳥が羽繕いするように動いた。

その青い鳥を見た時、、青い鳥の深い瞳の色と目が合う。

 

ふと、

 

FUENAは、

あの日を思い出した。。。

 

 

 

FUENAの恋人であり、神の雫であるティアーズスターの1人であるLekaruが小さい青い鳥の世話をする事になった次の日、、、

Lekaruが賢者の職務でいない間、FUENAが青い鳥のお世話をする事になった。

 

青い鳥は、とても静かな鳥で、

あまり鳴かない鳥だった。

 

FUENAは不思議に思いながらも、

“魔力のある鳥”と聞いていたので、

特別な時にしか鳴かないのだと思っていた。

 

 

FUENAは部屋のテーブルの上に、青い鳥の鳥籠を置き、

部屋のレースのカーテンをひいて部屋の暑さを調整してあげる為に窓の近くへいくと、、、

 

テーブルにいた青い鳥が、“鳴いた”。

 

その瞬間、ひいたレースのカーテンに大きな鳥の影が映った。

 

FUENAが驚いて振り返ると、青い鳥の深い瞳の色だけが、FUENAの目に入る。

 

その瞳の色に呼び覚まされるように、

己自身の前世の記憶が蘇る、、

 

種をまく少女と呼ばれるようになった少女、、

 

炎の国の暴走を止めるべく神の啓示により、

炎の国を失わせるために選ばれた“戦乙女”、、

となり、

 

片想いをしていた炎の王子の故郷を

失わせた記憶を、、、、

 

FUENAは、胸が痛み苦しくなる、、

炎の王子の顔はLekaruの顔とそっくりだった。。

 

特別な力を宿すことで傷付けることを恐れていた、Lekaruに片想いしていた頃の自分自身の恐れる気持ちが胸に溢れそうになる、、、、

 

 

でも、、、

 

『大丈夫です!今は1人ではないのです!

私は、Lekaruさんを守れるパートナーなんですから!

Lekaruさんも、、私を、、

信じて下さっていると、、

今の私は、はっきり言えるのですから!』

 

その、

迷わない風が真っ直ぐ通るように、

FUENAの心のもやは晴れていく。

 

FUENAは己を取り戻した。

 

時、

 

 

《面白イ、、

アノ強大ナ力ヲ宿シ者ガ 

コノ娘トハナ、、、、》

 

どこからか、老人のような低い声がFUENAの頭に響くと、、

 

ふわっ、、

 

FUENAの肩にふわふわしたものが、乗る。

 

「?」

 

FUENAが触れると

 

「青い鳥、、さん?」

 

そう小さな青い鳥が肩に乗っていた。

 

籠は開いていない。

 

「魔法で、、出てきちゃったのでしょうか?」

 

そう言い、青い鳥を撫でると、

嫌がる様子はない。

 

「えっと、、ごはんにしましょうか?」

 

とFUENAが声をかけると

 

チチチ

 

と小さく青い鳥が鳴いた。

 

FUENAはその鳴き声に微笑んで、

鳥のエサの準備を始めた。

 

 

 

そのFUENAの様子を小さな青い鳥は、細目で見ていた。

 

 

 

「、、青い鳥さんは、きっと何でもご存知なのかもしれませんね*」

 

そう微笑んでFUENAは、祭日の笛の演奏を終えた守り人を迎えに行った。

 

 

風の追懐と鳥【*Ladisseminate~祭日】7/24》創作DT物語

 

作:砂水雫☆*

作:2024.4.9〜5.16

 

7.24.2024

 

フリー素材様より『レトロな白い木枠の窓辺』

 

作業BGM♪『still alone』『Daybreak』浜崎あゆみ

》》

 

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