2007年の春、今から約3年半に
佐久間 馨氏の著書「練習嫌いはゴルフが上手い」を買った。
最も感銘を受けた個所は「ダウンスイングの左手ギュッ」だった。
左手を前ならえの状態にして前方に伸ばし、小指薬指をギュッと
すると、小指を起点に親指側がクルッと90度外転してピストルの
引き金を引く形になる。
クラブを持ってこの動きを行うにあたり、この3年半の間ずっと私は
勘違いをしていた…それは、「コックの使い方」を勘違いしていた事
もミックスされて迷宮に入りこんでいたのだ。
当時私の考えるコックとは「親指側に折り曲げ、その開放をもって
打撃の最終動力とする」という概念だった。これに「左手ギュッ」を
導入すると「超キャステイングの動き」が誕生する訳だ。この形で
ボールを打とうとすると、まさにトンカチを両手でグリップしてコック
を開放することが(左手のフォローでの逃げ場が無くなってしまう
ためにイビツなスイングになるが)最善の動き方になる。
しかしながらゴルクラブにはロフト角とライ角が存在している。
ゴルフクラブはトンカチとは違うのだ。シャフトの先に重心は無い。
加えてライ角があることでシャフトを軸とした回転運動が発生して
フェースはボールを捕らえる。
つまり左手ギュッをして作用する動きは、シャフトを反時計回りに
回す動きに他ならないのだ。そしてこの動きを客観的に観察して
みると、アドレスの時の身体とグリップの位置をスイング中ずっと
変えないでおく…ことができる唯一の方法なのではと考えられる。
なぜならディッシュアングル(アドレス時のシャフトと腕の角度)を
保とうと思ったら、キャスティングの動きをしていてはクラブヘッド
重量の重力と遠心力により確実に手首は伸びてしまい、結果と
してフェースを合わせようとして左ひじが引けるあのカッコの悪い
フォローが出来上がる。逆に左手ギュッでシャフトを回すと…
①ヘッドに振り回されずにディッシュアングルは保たれ
②左手を身体の前方へ回すことで前傾を保とうとする
③筋力は不要で逆に力を込めるとヘッド軌道が変化する
④ロフトが立って上から潰す感覚が味わえる
⑤その変わりにひどく右方向へ打ち出す錯覚に陥る
良いことだらけじゃあないか(*^▽^*)
3年半を経てやっと本の意味が理解できたようだ。ただし…
「左手ギュッ」と「右ひじの開放による左股関節への重心移動」の
二つはセットで作動しなければ意味が無いので、あながち3年半
という期間は遠回りとも言えないかもしれない。