完成[THE SHOW GIRL -It's show is never ends-]解説 | 五月雨薫のDear.Rock'n'roll. 【生き辛さをブチ壊すアートのススメ】

五月雨薫のDear.Rock'n'roll. 【生き辛さをブチ壊すアートのススメ】

絵描き五月雨薫のブログ。
色鉛筆画とフルオーダーの革ジャンペイントをメインに、アナログスタイルに拘って活動中。
岡山で暴れ回っている美術モデルBambiとは同一人物。
表現活動を通してよりよい明日を提供することを生業としています。

皆様ごきげんよう、絵描きのKaoru Samidareです。

 

 

実に9年もの間、ずっとこの時を待っていました。

絵の制作に行き詰まりを感じ始めた20代半ば、2015年8月に仕上げた「Two headed cat」を最後に、自主的に制作、完成させられた大作はありません。

 

 

しかし、あたしはやっとここにたどり着きました。

まともに作家らしいことも出来ず、発信をやめてしまっていた時期もあった中、あたしを待ち続けて下さった、全ての愛する支援者の皆様に送ります。

 

 

「THE SHOW GIRL -It's show is never ends-」、

詳細、解説です。

 

 

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これは

あの日の涙で飾り立てたドレス

頭上にかかるのは

孤独のトリムで縁取ったベロアの緞帳

鳴り響く

あの息も出来ないような憤りと

幾重にも重なる絶望で味付けされた

粋なジャズ

 

 

闇夜に輝く星屑のように

それらが浮かび上がるステージで

中央に立ち

静かに腕を掲げれば

目の眩むような照明に

思わず逃げ出したくなるけれど

あたしはもう迷わない

 

 

そう

この人生

全てステージにあげてみせる

何度でも立ち上がり

何もかも曝け出して

息絶えるその日まで

 

 

そのショーは

決して終わらない

 

 

 

 

 

50cm×65cm。

パウダーカラーボードに全て色鉛筆、鉛筆での制作です。

五月雨初の岡山&ロサンゼルス巡回展のキービジュアルとして制作いたしました。

9年振りの大作、9年振りの新作を携えての個展となります。

 

 

前回の絵画の新作を扱った個展は、2015年9月に行った「Two headed cat」でした。

そのキービジュアルであった「Two headed cat」のサイズはA3サイズ。

これは当時のあたしが納得のいく密度で描ける、最大の大きさでした。

今回はその倍以上のサイズです。

ここまでの期間、あたしが積み上げてきた努力と想いが、やっとかたちになってくれました。

 

 

 

 

 

 

絵の構想自体は3~4年前からあったものの、今までどうしてもかたちにすることが出来ずにおりました。

このタイミングでこの絵が仕上がったことは、まさに運命のように感じます。

人生において必要な時に必要なタイミングで、必要な絵が出来上がるのかもしれません。

 

 

 

 

 

モチーフはスポットライトを浴びて輝くショーガール。

背中には蝶の翅を背負っています。

 

 

蝶は不死と再生の象徴です。

 

 

あたしはここまでに幾度となく身体を壊し、絵もすっかり描けなくなって、もう自分の人生は終わりなんじゃないのかと何度も思ってきました。

しかしあたしは、今までになく強い意志と、自己受容の精神を持って、ここに戻ってきたのです。

 

 

 

 

 

 

あたしはこの人生というステージに立ち続け、これからも絵を描くことで世界に自身を曝け出し続ける。

それは人生を賭したエンターテイメント。

生きていてよかったと思うような喜びも、声を殺して泣いたあの日の屈辱も、全てこのステージで美しく輝く作品になる。

 

 

 

 

 

 

ショーガールのルックスや世界観は、1920~30年代のイメージで制作しました。

黒いギラギラのアイシャドウに、濃い赤色の口紅。

バサバサの睫毛。

強い自己主張を表す、派手なステージメイク。

 

 

衣装のデザインには、「涙」「ティアドロップ」を落とし込みました。

 

 

 

imageimage

 

 

 

今回は初の告知ポスターを制作し、会場のある岡山市内中心地の商店街アーケード内に掲示することになっています。

そのため、

「パブリックな場にも掲示でき、一般の方から見ても魅力的でありながら、昔から応援してくれている皆様にも喜んでもらえる内容を」

と考えました。

 

 

衣装は色っぽさを大事にしつつもセクシーすぎないものにし、内臓なども出さない内容になっていますが、そういった強烈な視覚要素に頼らなくとも自分らしい良い絵は描けるのだなと。

これはとても良い経験でした。

 

 

 

 

 

 

この秋~冬の岡山&ロサンゼルス巡回展は、やっと辿り着いたスタート地点です。

つい

「身体さえ壊さなければもっと早くこの場に立てたのに…」

と思ってしまうこともありますが、それはきっと驕り高ぶった勘違いで、ここまでの不遇の期間も、きっと自身にとって必要な時間であったのだと思います。

以前のままのあたしであれば、この場所に堂々と立つことは出来なかったでしょう。

 

 

この長く絵を描くことが出来なかった期間、さらにはそれまでのどうしようもない人生の全てを、この絵が肯定してくれます。

「ああ、あの辛い日々も、この絵の美しさの為にあったのだな」

「今までの何もかもが、この絵を、今のあたしを形成しているのだな」

と。

なんという救いと浄化。

この世に絵というものがあって本当に良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

今までの34年間の人生、全てを込めて描きました。

 

 

 

 

 

 

ショーガ―ルはあたし自身です。

あたしはこうして、またステージに上がると決めました。

そしてもう二度と、この道に迷うことはないでしょう。

 

 

よろしければこのショーに、今後ともお付き合い頂けますと幸いです。

 

 

 


当作品を含め巡回展で発表となる新作は、
誠に恐縮ながら岡山会場ではご購入いただくことが出来ません。
原画のご購入をご希望の方は、
ロサンゼルス会場での展示がスタートした際に、開催場所である「ハイブギャラリー」様に直接お問い合わせ下さい。

(HP、InstagramのDMなど)
どうしてもお問い合わせが難しいという方は、
あたくしが仲介いたしますのでご連絡ください。

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また今回は岡山会場および通販にて、初の複製画の受注販売を予定しております。

こちらもあわせてご検討くださいませ。

 

 

 

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当作品を使用した非売品告知ポスターは、9月30日まで開催中の五月雨初のクラウドファンディングでのみ、お届けすることが可能です。

何卒ご支援のご検討、よろしくお願いいたします。


▼五月雨のご支援はこちらから。

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Kaoru Samidare 9th solo exhibition

【THE SHOW GIRL -It's show is never ends- 】

 

2024/10/31-2024/11/04

@岡南ギャラリー2階 Ksギャラリー

岡山県岡山市北区表町1丁目3−22

11:00-18:00

 

 

2024/12/07-12/28(現地時間)

@The Hive Art Gallery and Studios

729 S Spring St, Los Angeles, CA 90014 アメリカ合衆国

13:00-18:00

 

 

 

オーダー多数につき、現在受付休止中です。

再開まで今しばらくお待ちください。↓

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【当ブログについて】

サミダレの時間の感覚が世間一般と大きくずれていることや、

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