チューリップ赤あらすじチューリップ赤


天空不動産で働く春田創一は偶然、十年来ともに働く部長の黒澤武蔵が自分の隠し撮りをパソコンにため込んでいることに気づく。そして、気づかれたことを知った黒澤はずっと心に秘めてきた恋心を春田に打ち明ける。

一方、本社から移動してきた牧凌太は春田の下につき一緒に仕事をすることに。引っ越し先を探していた牧に春田は自身の家でのルームシェアを提案する。



チューリップ紫キャストチューリップ紫

 

春田創一 ― 田中圭

黒澤武蔵 ― 吉田鋼太郎

牧凌太   ― 林遣都

荒井ちず ― 内田理央

武川政宗 ― 眞島秀和

黒澤蝶子 ― 大塚寧々

荒井鉄平 ― 児島一哉




チューリップ黄感想などチューリップ黄


牧に幸せになってほしい。とにかく幸せになってほしい。
相手がノンケとわかっていながら、ノンケを振り向かせるのはとても難しいことだとわかっていながら、「本気で好きなんです」と真正面から言えるその勇気と男気。惚れるしかない。


きっと襲撃キスのあと、武川さんが言っていたよう順序を間違えてしまったとひどく悩んでいたのかもしれない。一度はこの気持ちを封じ込めようと苦しんだかもしれない。


それでも春田のことを一番よく知っているのは自分だと、だれにも奪われたくないと覚悟を決めた牧に惚れない者はいないだろう。さらにあのルックスに、スペックの高さ。
料理ができる、掃除ができる、洗濯ができる。ただ家事を完璧にこなせる、そういうことではない。一つ一つの行為に、春田への思いがあるのだ。思いがあるからこそ、我々は心を動かされるのだ。


一方で、のらりくらりといろんな人に曖昧な態度をみせる春田。そんな春田に「はっきりさせないのは優しさじゃない」とビシッと言い切る、そんな25歳いるだろうか。

そしてそれはまるで自分に対してもはっきりと言ってくれと言っているようで胸が痛い。
純粋に恋をし、思いを伝え、その人に尽くし、その人を思い身を引こうとする。そんな彼を私は愛さざるを得ない。


春田がみんなの前で恋人宣言して、牧が「ちょっと僕にはよくわかりません」と言って出て行ったのはわかりみしかない。牧の言う「恥ずかしい存在なんですか」というのは、そういうことじゃない。


もちろん初めてのことで何もわからない春田の気持ちもわかるが、同性愛というのは非常にナイーブな問題で、あらぬ偏見や時には攻撃をしてくる人間もいる。
そのことを知っている牧は、あんなに周りを気にしていた春田に苦しい思いをさせたくないと思ったのではないだろうか。もちろん自分自身嫌な思いをしたくないという気持ちもあるだろう。
ただ、そんなバカみたいに真っすぐなところが、牧が春田を好きになった理由の一つだから仕方がない。


全部見たい。部長が恋をしたあたりから全部。
部長があのシンデレラシーンだけであんなに好きになったとは思えない。
もしそうならそれこそコメディになってしまう。


あれをきっかけにどんな経緯で好きになったのか。やはり男を好きになって葛藤があったのか。春田に、誰かに、打ち明けたいと思ったことはなかったのか。蝶子さんへの気持ちはどうだったのか。
10年にわたる秘めた想いをダイジェストでお願いしたい。


続いて主任。気になる、とても気になる。
主任はもともとそっち側の人間。ただ当時恋人は(おそらく)おらず仕事に打ち込んでいた。
そんな中OB訪問で来た大学生の牧と出会う。年の差は19歳。こちらもなかなかの大恋愛だ。
約4年間の交際期間中、呼び名は「凌太」「政宗」に変わり、弁当を作ってあげるなど本編で少しだけ垣間見えた二人の関係。


ただ、この二人にはもっとたくさんの出来事や思い出があるはず。
「俺があいつじゃなきゃダメなんだ!」とまで言わせる日々があったはず。
 

そして別れた後、どんな気持ちで牧のことを見つめていたのか。
年下の若い彼には新しく好きな人ができた。しかも相手はノンケ。
これまでの経験上、ノンケと一緒になれる、そして幸せになれる可能性は非常に低い。そんな彼を心から応援することはもちろんできない。

ただ、強く反対し引き留めることもできない。なぜなら彼のことがまだ好きだから。辛く困難だとわかっていても、彼が望むのであれば引き留めることはできない。
 

牧と春田が別れてからはチャンスもあったはず。でも牧はまだ春田のことが好きだとわかっていたためつけ入ることさえもしなかった。
いや、できなかった。そしてついには後押しさえしてしまう。
自分の幸せより愛する人の幸せを願う、言葉では簡単だが容易なことではない。
ただ、そんな主任だからこそ牧はかつて主任を愛したのだろし、自身も他人の幸せを願って身を引くことを選んだのだろう。



どハマりした頃、想い溢れ書いたものが個人的にちょっと面白かったから一応備忘録として載せてみた真顔

このドラマとにかく大ヒットした。
一応ジャンルとしてはBLのくくりに入るのであろうこのドラマがヒットしたことは素直にうれしかった。

このドラマ以降、アジアのBL・ブロマンスドラマ人気も相まって、日本でも有名な俳優さんが演じたり、丁寧なつくりの作品が増えたと思う。


ヒットした要因としてはコメディタッチだったことが大きいと思う。
特に部長のキャラが際立っていて、主人公は春田だけど、作品テーマの中心はおそらく部長。
この部長の存在、正直普段BLを見ている私個人としては、あまりにコメディすぎてちょっと苦手。BL作品ならばキャラだけでなく、部長自身をもっと丁寧に描く部分が欲しかった。
でも恐らくこのドラマはBLを”要素”としてラブコメディを作っているから仕方ないのかなとも思う。そのおかげでここまでヒットしたんだろうし。


正直、世間の人はどう思いながらこれを見たんだろう。

嫌悪感や疑問もなく楽しんで見れたんだろうか。
だとすれば、世間の多くは同性愛についても少なくとも拒否感はないということだろうか。
それが知れただけでもこのドラマが世に出た意義がある気がする。