先日、半年ぶりにC大病院へ。手術からほぼ1年たっての検査。血液、尿とCT検査。やっぱり緊張するなあ。7月の会社の健診でエコーもしてもらって何も言われてないのだから大丈夫・・と思いつつも。

CTの予約が10時20分とかなり遅いめだったので9時過ぎてから病院に入る。検査受付の機械の診察券を通すと自動的に採血の受付№と採尿カップが出てくる。だいたい採血が待たされるので先に採尿するのだが、採血カウンターをみるともう198番くらいの人を受け付けている。出てきた№は203。間に合うか・・・。いや急ぐ必要はどこにもないのだが、溜めてきてるからとっとと出したい。少し迷った末トイレに行って採ってカップを置いて出てくるとちょうど私の番号が光っている。間に合ってよかった。

採血を終え、少し外来棟との間の廊下のイスで時間をつぶしてからCT受付へ。事前に(というか半年前に)渡された予約表は造影剤使用の指示が付いており、しかも私は昨年Y病院での検査の折に発疹があったため「過敏症用」という種別のものを渡されている。

でも半年前、P教授から

副作用が起きる可能性があるというデメリットよりも(癌の)再発をチェックできるというメリットの方が大きいので造影剤を使います」

といったような趣旨の説明を受けていた。自分としても副作用といってもそれほど重篤なものではないのであまり気にしていなかった。

CT受付で同意書、問診票等事前に記入してきたものを渡す。昨年、入院前に撮影したときもそうだったが、ここはCTのみでも一旦検査着に着替えなければならない。検査着を手にしばらく待っていると受付さんが出てきて「サムさ~ん、お着替えしましょうか」と更衣室を案内してくださる。ここまでは順調でした。

 

検査着に着替えて待つこと5,6分。CT室のスタッフエリアから放射線科の若い先生が出てきて私の前に屈んで

「サムさん、前に造影剤の検査で副作用が出たんですね」まあ、書いてあるとおりですが。

「先生から(副作用関連の)説明は聞かれましたか」

はい。メリットがデメリットを上回るという。

「一応確認とりますから少し待ってくださいね」

なんの確認だろう。今度は2,3分して放射線科の先生。

「泌尿器に電話したんですけど、今日はP教授が出張なんですよ」まあ、診察は来週って言われてるから・・。学会シーズンですもんね。

「ハチに刺されたときのアナフィラキシーと一緒で、1回目は軽い副作用ですんでも次に重篤な副作用をおこすこともあるので」

でも、副作用があった後のここでのCTでは何もなかったし、実は右腎の血管筋腫のせいでそれ以前にも他の病院で5,6回この検査は受けていずれもなんともなかった。

など説明するも

「う~ん、血管筋腫だけなら造影剤なしでもできるんですけど」

「でもこれは腎癌のフォローですから」

「ですよねえ」

で、また5,6分。いや、急ぐ必要はどこにもないのでいいんだけど。

「泌尿器の先生に立ち会ってもらいますのでもう少しお待ちください」

誰か泌尿器の若い先生が走ってくるんだろうなあ。さらに2,3分してようやくCT室に入るよう指示が。

「以前にこの病院で使った比較的副作用の可能性が低い造影剤を使って撮影します」と先生。ちゃんとそういうのあるんだ。

「こちらをアタマにして仰向けで寝てください」看護師さんの指示。

「『息止めて』が何回かありますから頑張ってください」

「気分が悪くなったりめまいがしたらいつでも言ってくださいね」

いや、大丈夫です。

造影剤を使わない撮影が済んでやっと造影剤を注入。

「じゃあ、今から造影剤を使った撮影します。針を刺す前に消毒しますけどアルコール消毒でアレルギーとか起こしたことはないですか?」

「今から針を刺します。1,2,3、ハイ」

「いまから造影剤を入れます。腕に激しい痛みがあればすぐに教えてください」

まあ、決まりごとかもしれないけど、こう一つ一つ口にされると却って身構える。もしかして私よりも先生の方がビビってる?

「造影剤を入れたら体が熱く感じますけど、それは心配しないでください。痒みがでたりノドがカサカサしたらこのボタンを押して教えてください。」

と針を刺していない方の左手にボタンを渡される。

ボタンを押すこともなく、発疹が出ることもなく、2,3分で撮影終了。疲れはしないけど、あのCTの機械が起動するときの「フィーーン」という音にはすこし緊張する。

「造影剤の副作用で死亡に至るケースもあるので慎重にさせていただきました」

終了後、放射線科の先生に言われたが、それは同意書にも書いてあって、0.01%未満という確率だったんだけど。まあしょうがないか。それくらいしていただいた方が安心できるのかも。

CT室を出たあとも針は残されたまま10分間廊下で待機。副作用がでた際に追加の点滴(生食とか)をするためだろう。泌尿器の若い先生、放射線科の先生がそれぞれ副作用が生じていないことを確認して看護師さんが出てきて針を抜いてお終い。

 

去年もそこそこしつこく念を押されたけど、もう少し簡単だったと思うけど。(撮影後10分待ったけど針は外してもらっていたし、説明もそんなになかった)あのときは手術のことばっかり気にしていたから記憶に残ってないのかなあ。

P教授は「年1回はCTでチェックを」って言っておられたけど、これが年1回はあるんだ。

全ての検査結果は来週のP教授の外来で。それはそれで何もありませんように!

 いつにも増して長蛇の列となっている会計に並んでお金を払って、病院を出たのは11時過ぎでした。