とりあえず手術が無事に終わり、11月10日過ぎから職場に復帰した私は、以前と何ら変わらない顔をして仕事に就いている。周囲の方々も最初は多少気遣ってくれていたが、もう通常と同じ扱いになっている。
でも、お腹の傷痕は今も時折主張してくるし、初期とはいえ放っておくと生命に危険を及ぼす病気であったことは間違いない。
「ガン」という病名のもつ響きはやはり重みがあるし、その病の怖さはありとあらゆる所で見聞する。私が入院する日、1歳上のラグビー元日本代表平尾誠二さんの逝去が報じられた。病名は明らかにされてはいないものの、臓器のガンであったといわれている。ほかにも、某女性アナウンサーさんやタレントさんなど乳がんと戦っている方も数多くおられる。つい最近も広島カープの赤松選手が初期の胃ガンであることを公表し、近々手術に臨まれるとか。
若くして私よりはるかに深刻なステージで戦っておられる方、大掛かりな手術を控えている方など、ひとくちに「ガン」と言っても様々。そして、腎臓癌とひとくちに言っても、病期、そしてできた部位などによっても様々であることを知った。
私の場合も、病期はかなり早く見つかったほうだが、部位的には病院によっては全摘は避けられないと判断されてもおかしくない箇所だったという。
それでも、いろいろなことを総合して今回はラッキーだったと自分に言い聞かせている。しかし、1か所ガンになったからといって、他の場所に原発性のガンが出来ないと決まったわけではない。そう思うと、お酒の量、食べ物にこれまで無頓着(というか考えたくないと避けてきた)だったことを反省し、神経質にならないまでも、少し気を遣うようになった。(塩分、油、アルコール等々)
一方で、人間には寿命があることを当たり前のように知らされた。自分に残された時間(特に健康に過ごせる時間)は、あまりない、と考えた方が正解かもしれない。本当に自分はやりたいことをできているか。いやサラリーマンなので、自分で自分の仕事内容など決められないのだが。
元来、怖がりで面倒くさがりの私はいろいろと「気づかないフリ」「考えないフリ」をして逃げていたのではないかな、などと反省する日々です。