10月28日。術後4日目。
看護師さんの検温で目が覚める。自分でトイレに行けるようになってからは質問事項に
「お通じは?」
というのが加わるようになった。
「今日はまだ」
と言うとお腹に聴診器を当てられる。
「うん、ちゃんと動いてる音がしているから心配ないわ」
なるほど。聴診器でお腹の動きもわかるんだ。
食事はこの日から通常食に。
K先生の回診。
「うん、傷痕問題ないですよ、ガーゼも綺麗だし。変わったことは?」
「特にないです」
のやり取りのあと、調子に乗って先生に
「退院ってどれくらいになりそうでしょう?」と伺いをたてる。
「うーん、来週検査してその結果診てからかな。サムさんは結構(左腎の)中まで切っているので術後1週間目くらいは、再出血とかの可能性があるので」
と柔らかく脅される。
「何か予定おありですか?」
「特に無いですけど、文化の日より前に退院できたらいいなあと」
「ああ。また、上級医とも相談しときますよ」
はい。よろしくお願いします。
その後、9時前に今日も担当看護師のNさんが
「サムさん、K先生が外来まで来て下さいって」
何だろう。パジャマ姿にパーカーを羽織りEVや廊下を伝って泌尿器科外来へ。普通の格好をしている人々の中に1人入院患者が混ざる。外来の受付さんに通ってなかったのか、3回ほど名前を確認される。最後は「リストバンド見せてもらえます?」
どうぞ!
などしていると、奥からK先生が顔を覗かせて
「あ~、サムさん一番奥に入って下さい」
そこは、初めてここの外来に来たとき、P教授の診察前にエコーを撮った部屋。あのときの二人の先生の「あ~」は耳に残っている。
うつ伏せになって3、4回プローブを当てられて。
「はい、ありがとうございました」
終了。何かいい情報が得られたらなあ。
病棟へ戻り退屈していると、ほどなくNさんが顔を出して
「サムさん、じゃあ今からお腹の管抜きましょうか。」
おお、いよいよ管が全部取れる日が。昨日同様処置室に行くよう言われる。少し待って中に入るとまたも見たことがない女医さん。ほんと、人材豊富。
先にNさんが「じゃあこっちをアタマにして、でカベの方向きにヨコ向けます?痛くないですか」
と一昨日のことを気遣ってくれる。で女医さんが、
「まず、止めてある糸を切りますよ~、ちょっとチクってします」
そんなの入ってたの。道理でチューブが動かないわけだ。たしかにチクってするなと思ってる間に
「はい、抜いてます」えっ?「終わり!」
早っ。管どうこうよりチクチクを気にしてる間に終わっちゃいました。
ちなみに傷口は全部ボンドでひっつけてもらっていたらしく、抜糸や抜鈎といったことは無しで済んでます。
で、Nさんがガーゼを当ててくださる。
「今日はシャワー浴びて下さいね。その時、防水ガーゼに替えるからコールして」
とのこと。通常食最初の昼食はカレーライス。いや、辛くも何ともない。小学生の時の給食に出てきたやつみたい。それを食べ終わりナースステーション前のワゴンへ下膳すべく持って行った頃から、抜管した部分が主張し始める。ヒリヒリ、いやジンジン。ナースステーションにNさんが居たので「ヒリヒリする」と訴えたら
「うーん、ヒリヒリだったらちょっと我慢して」
「はい」
部屋に戻るともう少し主張が強くなる。うーん、我慢でき、る、とか思ってるうちに主張が止む。ほどなく便意。ああ、傷が主張してたのでは無く腹が動いてたのね。やはりビビりな私の体です。
初めてシャワー室を使うのだが、タオルや下着は持参のものだが、よく考えると足ふきマットが共用で、そこはちょっと気持ち悪いかも・・。入る前にNさんにガーゼを替えてもらう。
この日になると、漫画だけでは無く、普通に本も読めるようになる。昨日から1日2回は地下の売店近くのコーヒーマシンへ通ってカップコーヒーを部屋に置いて本を本で読んでいる。
術後はしんどくてあまり本を読む気にならないだろうと思ってコミックスを3冊持ってきていたが、却ってマンガの方が飽きちゃった。
この日は日本シリーズも無く退屈な夜。準夜勤はYさん。傷痕を2、3回見て睡眠剤出してお休みなさい。