10月26日、術後2日目。
もう3日くらいは経っているようで、実はまだ2日目。朝はアルギンなんとか。もういいよ、と言いそうだが、朝食を持ってきた深夜勤の看護師さんから昼から食事が出ると聞かされる。
主治医群の回診、看護師さんによる体温、血圧のチェックも少し回数が減ってきたように思う。前日に引続きこの日担当のYさんが
「サムさん、今日はパジャマに着替えて、歩いてみましょうか」と仰る。
「えっ?こんな管いっぱいあってどうやって」
「そこは任せて下さい。」と。
尿道に管がはいっているが、少々のことでズレないよう管はちゃんとテープで固定されてるらしい。
Yさんは私の手術着をパジャマに変えてくれ、カテーテルの先に着いている袋(尿道用、尿管用の2つ)をエコバッグっぽい袋に入れて点滴台の下部に引っ掛ける。そして、ドレンの先の保冷剤大のパッケージを柄の長い手提げに入れて首からぶら下げるように。ようやくマッサージ機も外し、弾性ストッキングも脱ぐことができた。
これにて、点滴台とともに歩く入院患者のよくあるスタイル完成。Yさんに付き添われて廊下の窓際までの15メートルばかりを行って帰って。おお、動ける!昨日の私と大違い!
昼食は辛うじて白い汁の中に米粒が見える三分粥とおかずは鶏肉の煮込み。こちらは普通の堅さ。更に昼からは、シャンプーまでしてもらった。散髪屋さんような椅子に前屈みになって、洗髪&ドライヤーも。ありがたい。
「明日は尿道と尿管の管を抜きますね」
と言われる。痛くないのかなあと、ちょっとビクつく。
「コツがあるんですよ。「抜きますよ」て言われたらスーっと息を吐いて力抜くんです」
う~ん、覚えておきます。
このあとも一人で、フロア内の50メートルもないくらいの範囲を3、4回歩く。
順調に過ごすも、夕方、日勤最後の勤めでYさんにドレン口のガーゼ交換をして貰ってるときに、突如左の陰膿に痛みが。あれ?あれ?と思ってるジンジン痛みが増していく。ガーゼ交換が、これまたYさんが
「ちょっと分厚いめにしましょうか」
とか丁寧にやるもんだから、なかなか終わらない。痛みを口に出せずに空いている右手でシーツを掴んだり、パジャマを掴んだり。やっと終わってYさんが出て行ったとき、ベッドから起き上がって深呼吸して落ち着く。その後、もう一度Yさんが来て
「痛みとか大丈夫ですか?」と確認してきたので、
「実は」と報告。今は収まってきたことを伝えてその場は終了。
その後、夕方6時過ぎに回診に来たK先生が
「「陰膿が」ってききましたけど」て言われ、
パンツを降ろされてチェックを受ける。術後1日目の回診のときにも触診されている。希に手術の後遺症として腫れることがあるらしいけど、こんなに間を置いては無いらしい。結局、空気が入ったりもしてないし、腫れてもいないので、様子見ましょうで落ち着く。
その後、この日の準夜勤担当という副師長のKさんが来られる。
「会議とかばっかりで病棟に入るの2週間ぶり」と。
どこの世界も中間職は大変です。この日はベッド上ではなく、ベッド右側にある椅子に座ってベッド越しにテレビで日本シリーズをゆったり観戦。
Kさん曰く「どこの部屋でもこれだわ」と。まあ、そりゃあね。
勝負がもつれて終了は10時前だたかな。さあ寝ようとベッドに入ろうとすると右脇腹に激痛。しつこいようだかなぜに右?とか言ううちに左肩にかけて。
とにかく息すると痛い。横になんかなろうもなら、背中まで激痛が広がる。やむなくナースコール。
「どうしました?」の問いかけにも
「痛いんです」としか言えない。
Kさんが駆け付け、夜勤の医師にもきてもらう羽目に。「酸素量も血圧も問題ないから、落ち着いて息をして。」とKさんに言われ、ベッドに座って堪える。
少し和らいできたところで、夜勤のW先生(初めてP教授の外来に行ったとき、隣で助手してた先生)が簡易のエコーも診てくださる。結局は昨日まで安静にしている間、すべすべのシーツの上で上半身を起こしていたが、いろいろ動いちゃいけないと思って力が入ってた反動か、今日ずっとベッド脇の椅子に座っていたことが原因でしょう、とのこと。一時的にひきつったような感じらしい。
Kさんが「ベッドに横になるのが辛いならアタマを起こしたまま休めばいいよ」と言って下さり、結局この日も睡眠剤処方。
「そのまま寝ちゃったらどうしましょ?」と聞くと
「それならシメたもんじゃない」と言われる。素直に従う。
W先生、Kさんお騒がせしました。