そんな日々を送りつつ、手術日はゆっくり近づいてくる。
10月11日、連休明けに出張が入っていた私の携帯に見知らぬPHS番号からコールが。
「C大病院泌尿器科ですが」
どうした?手術日の変更?
「個室をご希望とのことですが、C個室やB個室なら用意できるのですがAがちょっと難しくて」
なんだ、そんなこと。外来のときにP教授からC,Bの希望が多いので万一取れなかった場合2番目に高価なAでもいいか?と聞かれて曖昧に頷いたっけ。
「CもしくはBでいいです」
10月14日、10月に入ってから不安な日々を送る中で、どうしてももう一度説明を聞こうと、こちらからお願いして入れてもらったP教授の外来受診。まあ、結果的には教授が
「主治医からさせる」
と仰っていた「怖い説明」をほぼ教授自身にさせることになってしまったようなもの。
・ダヴィンチ手術が途中で開腹手術に切り替わる可能性
→これまでやって来た腎臓手術(40例ほど)では例はない。ただ、200例くらいになると1つくらい出てくるかも。だんだん難しい症例にもダヴィンチを適用するようになるから。
・術後退院までの日数を左右するのは
→腎臓を切って縫合するので、行き場を失った血管同士が繋がってしまうことによる出血、あるいは尿がうまく尿管の方に流れないという合併症等が、20%くらいの確率で起こる。特にサムの場合は小さいが腎臓の中心部に腫瘍が入り込んでいるので、決して一番イージーなケースでは無い。ただし、病院としては、これらの合併症に対処する手段はいくつも持っている。それらも想定して、やはり2週間くらいと見ておくのが妥当でしょう。
・術後すぐは辛い?
→手術当日とその次の日はやはりビッグデイ。全くの無痛手術はあり得ないし却って危険。
サムが痛いと言ってくれることで、医者は身体の中で起きていることを知ることができる。手術を終えてしまえば、医師もそういったことを手がかりに対策を考えることになる。まあ、開腹手術と比べれば傷の大きさも3分の1くらいだし、痛みも3分の1と言っていいんじゃないかな。
など。
「まあ、あとは覚悟を決めて手術に臨んでください!」
と最後はこんあ言葉で締めくくられてしまいました。
ヘタレな質問ばかりでど~もすみませんでした。
で、胸のCTを翌日、入院を翌々日に控え、引き継ぎもクライマックスでバタバタしていた私にまたも病院からの着信。手術日の変更か?(こればっかり。何を期待しているのか)
かけ直してみると
「サムさんを担当するBと言います。明後日入院されるということで、本当はその日に術前説明をするのですが、私、出張で・・」
「えっ?」
「なので、明日、胸のCTを撮られたあと、外来に寄っていただけますか」
はい。わかりました。
ということで、入院してから受けるはずの主治医の術前説明は20日、外来で聞くことに。
「怖い説明」は、結局P教授から聞かされていたので、さほどビビらず。それよりも手術日が近づいて来たことの憂鬱が大きくなってくるだけ。
ただ、CTの受診日だったので、すぐ結果が泌尿器科に送られ、肺への転移が無いことが確認されたのはちょっとした安心材料だった。
「そういえばP教授からは入院の手続きをしたあと土日は家に帰っていい、て聞きましたけど」
と問うと、B先生は
「いや、外泊は1日しかだめなんで・・。ちょっとここでは判断できないので、入院されたときに
病棟の看護師に相談していただけますか」
とのお答え。いや、実はP教授の言葉をアテにして、土壇場の22日まで仕事を入れてるんだけどなあ。じゃあそれは明日入院してからということで・・・。
自覚症状がないからか、手術を忘れたいからか、結構心構えが出来ていない入院予定者でした。
「ところで、当日、私って何番目の手術なんでしょうか?」
結構待たされることもあると聞くので、質問してみる。
「え~っと、8時45分手術室ですから、一番ですね」
えっ?!そんなに早いの?
手術を待つ間、妻相手にグチグチ言いながら不安を紛らわそうと思っていたけど、それどころか、この時間に間に合うようにするには妻には7時前に家を出てきてもらわなければならない。逆に術後1日目までの間ってめちゃくちゃ長そう・・・。
勝手に手術ってお昼くらいからだと考えていたので、想定外の事態に私も妻も何かと予定変更を余儀なくされてしまいました。