P教授の外来が終わったのがかれこれ正午を10分程度過ぎた頃。その後、待合に戻って待っていると、教授の横におられた看護師さんが来られ、今日中に回るべき検査、CTの予約、麻酔科医との面談の予約、次のP教授の外来予約などを書いた紙(予約票)を3枚渡してくださる。

 それに従い、肺活量の検査、採血、胸部・腹部のレントゲンと済ませ、さらに入院に掛る説明をするコーナーにも寄るよう指示されたが、行ってみると担当の方もおられず、アンケートらしきものに記入しただけでその日は終了。時刻は14時に迫っていた。

妻も私も疲れ果てて、タクシーで駅まで戻って遅い昼食をとる。

妻は終始ポジティブ。

「良かったやん、命に関わることやないって。これで、これからもしょっちゅう診てもらえることになるから、何かあったらすぐ対応してもらえるし。サムはこれで長生き出来るって決まったようなもんやん」

そういうもんかなあ。まあ、P教授も

「もう今はガンと言っても、慢性病みたいなもんだと思ってください」

と仰ってた。

その日、P教授がH先生あてにレターを持たせてくださったので、それを持って夕方の診察時間にH先生の医院を訪れる。

「そうですか。ちょっと手術日が先ですねえ。今でもそんなに混んでるのかな。まあ、年内ならあまり違いは無いでしょう。心配ないですよ、大学の先生のいうとおり、慢性病かポリープの手術くらいに思っておいたらいいですよ」

ヘタレな私を心配してか、いつものように安心させようとするH先生。

とりあえず、病状(いや、なんの自覚症状もないので自分が病人という意識がない)、治療方針ははっきりした、ということに。