★ネタバレあり★「ディパーテッド」~「オリジナルと比べちゃダメよ・・」の段 | 思い入れ★ホームシアター★日記

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わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m

ここの所、映画もドラマもリメイクばやり。
そんな中、”あの”傑作「インファナル・アフェア」が
スコセッシ&ディカプリオで、ハリウッド映画として
リメイクされたというので見に行った。
もともと、”トニー・レオン Love you~♪”で、”ディカプリオ
ん?ちょっと・・”の私がこの映画を見に行くというのは
ほとんどけなす為に映画館に足を運んだようなものだったけど、
実際は、どうして、どうして、なかなかおもしろかった。
巷では賛否両論のようだが、要するにこの映画は、
オリジナルと全く違う映画と思ってみればよいのよね。
2分に1回位の流血暗殺シーンと卑猥なスラングの連発・・
という2点を除けば普通のギャング映画として、十分満足の
いく作品だった。
2時間以上でちょっと長さを感じたけど、全く飽きずに(・・というか、
人が殺されまくりなので居眠りしてる暇がないの)見られた。
ディカプリオもなかなか良かったです。
、孤独で報われない気の毒な警官を熱演していたと思う。
ただ、マット・デイモンと体型とか雰囲気がちょっと似ていたのが
残念だったかな。二人に個性が感じられるようなキャスティングに
した方が良かっのではと思った。
ジャック・ニコルソン扮する親分は、まああんなものでしょう。
さすがの貫禄で主役の二人よりも目立ったしまってた。
・・とまあ、役者も揃っていて、ギャング映画としては、及第点の
作品だと思ったけど、でも、いったん、オリジナルと比べてしまうと
これは、もう物足りないなんてものじゃない。
随分前に書いた 「インファナル・アフェア」の感想はこちら。
まずは、主役の二人。
アンディー・ラウ、トニー・レオン。彼らの映画を見ちゃうと、今回の
二人なんて、ただのチンピラ。
アンディーとラウは、ものすごい存在感だったし、絶対的な孤独感に
あふれていてすごかった。
唯一の味方の警部の扱いも軽すぎたのが不満である。
お誕生日プレゼントとか泣かせるシーンがあったから
あの屋上からのシーンも生きたのに・・。
この映画では、前段がなかったので、ディカプリオの嘆きも
いまいちの説得力であった。
その他、オリジナルの緻密なスパイ活動に比べると意外に
ずさんな計画にもちょっと失望したかな。(←普通、署内でスパイが
親分と携帯で連絡取る?メールとか打つ?)
そして、何といっても、映画の主題。
仏教の”インファナル・アフェア・・無間道”がこの映画では、あの
ラストによって、全くなくなってしまったのが残念である。
やはり、罪は一生背負って生きていくから地獄なのよね。
”ディパーテッド・・死者”が真実を語る・・っていう、死んで
すべてを片づける・・っていうのは、ちょっと安直過ぎるのでは?