『ラブレター2・・・手袋をぬいで』


白い手袋をぬいで

俺の手をギュッと握りしめた

あんたの手

ひんやりと冷たかった

ガタイばかりでかい俺だから

ムスッとあんたを見下ろしてたけど

あの時、俺

自分がずいぶんちっぽけに思えたんだ



オトナたちは言う

『若いやつはやる気が無い』

『仕事もせずに遊んでる』

『甘ったれるのもいい加減にしろ』

・・・

そのたびに俺は

黙ってそいつらの顔を

にらみ返してやった

心の中で

『好きでこうしてると思ってるのかよ!』

『誰がこんな世の中にしたんだよ!』

って叫びながら



やけっぱちになったこともあったさ

戦争でも起きて

世界がめちゃめちゃになった方がいいって

そうすれば何かが変わるって・・・

恋人だっていないから



あんたは俺より

ちょっとだけお姉さん

『一緒に世の中変えよう!』って

キラキラした目で言ってくれた

俺は恥ずかしくて

でも嬉しくて

黙って下を向いていた



昔お袋が言ってたよ

『手が冷たい人は、心があったかいんだよ』って

あんたの冷たい手に触れた時

俺の体の中に

マグマみたいに熱いものが駆け巡ったんだ



希望?

ちょっとだけ持ってもいいのかな?

あんたとなら

いろんな困難に

一緒にぶつかっていきたいな

ずっと輝いていて欲しい

いつだって俺

応援してるから



メールはいつも打ってるけど

俺の人生最初のラブレター



(ぽえっと)