こんにちは。
イギリスでライター&イラストレーターをしている
鮫川佳那子(さめこ)です。
▼プロフィールはコチラ
https://profile.ameba.jp/ameba/samechoco/
「イギリスでは、コロナの影響はどうですか?」
と、よく聞かれるので
今日はこのテーマについて
つづってみようと思います。
私が感じているコロナによる影響は
大きく以下3つです。
(1)オックスフォード大学の授業がオンライン化
(2)家族との時間が増えた
(3)アジア人差別が増えた
まずは。。。
コロナの影響(1)
オックスフォード大学の授業がオンライン化
私が住んでいるオックスフォードでも
コロナの感染者が50人を超えたそうです。
そのため、オックスフォード大学では
オンラインで授業を受けられるようになりました。
最初は、大学で授業を受けてもいいし
オンライン受講でもいいですよ。
と選択できる形だったのだけれど、
最近はオンライン受講、一択に!
「大学にはできるだけ来ないように」
という方針になったそうです。
そのため、現在オックスフォード大学で
学んでいる夫は、このところずーーーっと家におります(笑)
でも夫曰く
オンライン受講ができるようになり、
いろんなメリットもあるそう。
たとえば、夫が受講している授業は
1つの授業が3時間ぐらいあるらしいのですが
(長すぎるw)
3時間ずっと教室で座って受講するのは、
集中力が切れてしまうこともあるそう。
でも、オンラインであれば、
自分のペースで学ぶことができる。
たとえば、
疲れたらソファの上でくつろぎながら
学ぶことができるし、
動画を倍速にして受講し、
聞き逃したところや
じっくり学びたいところだけ繰り返し聞けるので
効率良く学べるのだとか。
そんな話を夫から聞き、
これからの教育は
場所と時間を選ばずに
学べる仕組みが増えていくんだろうな
と思いました。
それは教育分野だけでなく、
あらゆる分野で
こういった変化が起きるだろうなぁ。
たとえば、
今回のコロナがキッカケで
「会社に行かなくても、遠隔でも、全然働けるじゃん!」
と気づく人が増えて
もっと多様な働き方が生まれるだろうし
もっとオンラインを活用した
ビジネスが生まれるだろうし。
コロナという
世界規模の危機が起きたことで
いろいろ大変なこともあるけれど
一方でこういう「良い変化」
も起きているんですよね。
コロナの影響(2)
家族との時間が増えた
あとコロナの影響で
夫が1日中家にいるようになり、
前よりも夫婦で過ごす時間が増えました。
そして、これまでよりも
夫が家事を手伝ってくれるようになりました。
以前ブログにも書いたけれど、
私たち夫婦は
イギリスに引っ越してから
二人で料理を作るようになったのだけれど、
最近はお皿洗いも一緒にやるように。
夫がコロナの影響で1日中家にいるし、
一昨日から食洗機が壊れてしまったこともあり、
夫がお皿を洗い、私がお皿を拭く
と二人で家事をするようなったのです。
先ほども昼間から、
二人でおしゃべりしながら
お皿洗いをしていまして、
「なんて平和な時間なんだろう」
と、ふと思ったのでした。
それは、
私たち夫婦だけじゃないはず。
コロナで外出ができない分、
家族と密に過ごす時間が増えた人って
多いんじゃないかなぁ。
と考えた時に、
コロナって悪いことばかりじゃなく
ある側面から見たら、
神様からのプレゼントかもしれないなぁ。
なんて思ったのでした。
コロナの影響(3)
アジア人差別が増えた
でも、こんな悲しい出来事もありました。
先日、ロンドンでは
シンガポール人が見知らぬ男性4人に
「俺の国に、コロナウイルスはいらない」
と暴言を吐かれて殴られ、
顔の骨を折る重傷を負ったという事件がありました。
▼詳細
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000178049.html
アジア人というだけで、
差別を受ける。。。
こんな悲しい事件が起こっていいのか。。。
と私も胸が痛くなりました。
そして最近、夫のクラスメイトの
中国人の女の子も
見知らぬ人に通りすがりに
「コロナウイルス!」と言われたそうです。
彼女はその後、
クラスのグループチャットに
「こんなことがあったので、みんな気をつけてね」
と投稿をしたら、
「僕も同じように差別を受けた」
「私も!」
という声がいくつも上がったのだとか。
この話を聞いて、
私も悲しい気持ちになりました。
でも、よく考えてみると
コロナパニックが起きる前から
人種差別ってあったんですよね。
私も、オックスフォードに引っ越したばかりの頃
経験しました。
夫と二人で歩いていた時。
高校生ぐらいのおそらくイギリス人の
男の子と女の子の集団とすれ違った時に
傘の先端を目の前に突きつけられ、
傘を「バンっ!」と開けられたんですよね。
夫と私が驚いていると
「あはははは」と笑って去っていったという。
4年間住んでいた
ニューヨークではこんなこと、
されたことがなかったので
ていうか、日本に住んでいた時も
知らない人にこんなこと
されたことがなかったので、
私はものすごくショックで
しばらく落ち込んでしまったのだけれど
夫は「この前もすれ違いざまに、知らない人から差別用語を言われた」と冷静でした。
こんな経験をして
「海外で暮らすと、こういう人種差別があるものなんだな」
と思ったのでした。
でも一方で、
私が日本人だと話すと、
すごく歓迎してくれるイギリス人もたくさんいる。
「私、日本が大好きで何回も言ってるのよ」
「日本ってすごくいい国よね」
「今、日本語を勉強しているの!」
と優しく声をかけてくれる人だっている。
このブログ記事も
カフェで書いているんだけど
さきほど見知らぬおじさんに声をかけられ
「おお~、日本出身なのか!日本は素晴らしい国だよ。日本人は賢くて優しいから、僕も好きなんだ」
と言われたし。
世の中には、意地悪な人もいれば、
優しい人もいる。
それは、コロナがあろうとなかろうと
変わらない。
なので、いつまでもコロナの影響を
悲観するのではなく、
良い面にフォーカスして
感謝できることには感謝して、
イギリス生活を楽しもうと思ったのでした。
ということで。
このブログを読んでくださっている
みなさんへ。
お互い免疫力を高めつつ
自分の身は自分で守りつつ
毎日を楽しみましょうね!
最後に、
先週末、夫とお散歩した時の写真。
これはオックスフォード大学自然史博物館。
恐竜の化石がいっぱいあって、
大迫力でした。
博物館の建物の細工も、
いろいろあるけど、
こういう何気ない生活ができるのだから、
それだけで幸せですよね。
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