私は非常に涙もろい。もし「涙もろい選手権」があったら、結構上位だと思う笑。

そして、すぐ泣いてしまうことに、ずっとコンプレックスを持っていました。

幼稚園の卒業式の日も、他の園児はみんな笑顔の中、1人で号泣して恥ずかしかったし、

大学生の時、男の子とデート中に、彼の辛かった失恋話を聞いていたら、感情移入し過ぎて泣いてしまい、「だ…大丈夫?」と引かれたり笑。


映画に行っても、戦争や人が亡くなる類の映画は、誰も泣かないシーンからすでに泣き始め、終わった後は目が腫れて土偶状態。←もはや、デートどころではない。

または、感情移入し過ぎて、気持ちが悪くなり、途中退出したこともある。(ロード・オブ・ザ・リングなどファンタジーでさえも、最後まで見れなかった笑)


ニューヨークに来てライターになり、インタビューの仕事を始めてからも、その方の過去の辛かったお話を聞くと、思わず涙が出てしまい、ティッシュやハンカチを貸していただいた事も多々。


もう、本当に恥ずかしいです。。。


でも去年、ある方をインタビューさせていただいた時のこと。


その方のこれまでの波乱万丈な人生を聞き、取材中に涙が止まらなくなってしまいました。


するとその方は「素晴らしい感受性ですね。鮫川さんは、いいライターさんになりますよ」と言ってくださりました。


その時も、かなり恥ずかしかったけれど、「この感情移入し過ぎる所も、長所になるのか!」と目からウロコが落ちました。


確かに、取材だけでなく、インタビューの原稿を書く時も、感情移入し過ぎて、泣きながら書くこともあるのですが(カフェなど外で書いている時は、ものすごく恥ずかしい)、


そうやって書いた原稿は、魂がのっているみたいで、読者の方からも「読んでいて、涙が出ました」とメッセージをいただくことも多いのです。


短所も、ある場面では、長所になる。


そう思うと、短所も決して悪いものではないのかもしれません。