私は一人っ子。家族で実家に母と同居している。

4年前に父が亡くなり、私の実家は母のみとなった。

結婚してから5年は、実家の近く(隣の学区)に家を買い、3人で生活していた。が、実家の老朽化がひどくなり、立て替えて息子くんの小学校入学に合わせて同居を始めた。

以来、私には、いわゆる『里帰り』をする家がなくなった。

お正月やお盆になると、世間じゃ『帰省』で大移動となるが、我が家にはその移動は全くない。

が、同時に、同居している実母にこき使われるようになった。


お盆やお正月は、だいたい大型連休になる人が多い。うちのパパさんも、夏休みはずらすことはできるけど、だいたいお盆に休みを取る。

でも、私はそうなると多忙を極める。

こだわりの強い母は、お盆の行事はこうあるべき!と、その一連の行事を外れることを嫌がる。

京都は特にそうなのかもしれない。
お盆の行事は多種あって、なんだかバタバタと、気持ちも体も忙しい。

お盆にまつわる仏事ごとに、とにかくがんじがらめ。
お寺に行ったり、お墓に行ったり、お寺さんが家に読経に来られたり…

だんだんと年を重ね、動きが悪くなった母。
今までこなせていたことも、出来なくなって、私の出番が増えてきた。特にこの暑さ、お寺やお墓に行くには、私たち送迎が必要となる。

お精霊さんのお迎えが終わったら、精進の御膳を仏壇にお供えする。
それも私の仕事となった。

お寺さんお参りの手土産の調達も私。
お精霊の送りも、早朝から母を連れてお寺へ、一走り。

大文字送り火の日には、必ず『ちらし寿司』。正直、ちらし寿司より手巻き寿司がいいと思う私たち。
でこれは全部、母のこだわり。

お盆にゆっくり…だなんて、全く出来ない。

でもさ…
私は一応、嫁いだ身。
嫁ぎ先の実家に帰省する…ということがないから、自分の実家の手伝いができているわけで、これが娘を嫁がせた母が当たり前のように思っているところが、どうしても解せない。

実家の仏事は、母ができなくなってきたら縮小すべきと思っている。
私が実家を継がない限り、今の状態が続けば、実家は母が亡くなれば墓じまいも仏壇も閉めなければならないはず。

私に託されても困るわけで…


口では、「永代供養を頼んでおくから」とは言ってるものの、自分が生きている限りは…と中途半端に張り切る母。
私は、母と同じように仏事を続けていくつもりはない。ってか、実家の仏事に重きを置くことはできない。

それとなくそんなことを母に伝えてみたけど、母は逆ギレするばかり。わかってるんだか、解ろうとしてくれてないように感じる。


今日も朝から、母のお使いでひとっ走りお買い物。
「悪いねぇ…」という気持ちもない様子。

当たり前だと思わないでほしい。


毎年お盆に思うこと。
ちょっとここで毒を吐いてみた。

誰にもわかってもらえず悶々としていたから、ちょっとスッキリ。