昨夜は我が家のお気に入りテレビ番組、『秘密のケンミンショー』がありました。


「全国のお寿司事情」なるもので、京都のお寿司のことをやっていたんです。


京都でも市内ではなく、丹後にだけある『ばら寿司』。

私の祖父母が丹後の出身で、父も丹後で育ったこともあり、本家で集まることがあればこの『ばら寿司』をいただく機会も多く、今じゃ母の味となってしまってます。


そんな私たちにはなじみの『ばら寿司』ですが、サバ缶のそぼろを使ったお寿司なんて、珍しいようですね。

私や母はテレビを見ながら「これこれ!『とり松』さん、紹介されるかなぁ~?」と、その丹後では有名なお店(デパートの物産展でもおなじみ)が出てくるだろうと、期待して待ってましたが・・・違うお店でした。


それでも、見ていて「わぁ、ドキドキ久々に作ろうか!」と張り切る母。

私もめっちゃ食べたくなって・・・さっそく明日にでも作ることにしました。



さて、その『寿司』で思い出したのですが・・・


高校の家庭科(食物)も授業で、すご~く厳しい(口うるさい)キババというニックネームの先生が、『ちらし寿司』の作り方を教えているときのこと。


「『ちらし寿司』の材料をいくつか挙げてみてください」とクラスの子を指名しました。

「かんぴょう、干しシイタケ、にんじん、高野豆腐・・・」といわゆる『ちらし寿司』の具材を答えていき、最後に「ちりめんじゃこ!」と言いました。


私たち京都のものは、酢飯に『ちりめんじゃこ』を入れる・・・って、普通なんですが、キババこと、家庭科の先生は「!?そんな生臭いもの、普通は入れませんよ!むかっ」とお怒りになられて~


でも、教室は7割は京都育ち、残りの3割は奈良や滋賀の生徒でしたが、「入れるで~にひひ」と先生に猛抗議。

「湯葉も入れるよなぁ~」という生徒まで出てきた!

そう、おうちによっては刻んだ湯葉も入れるんですよね。

もう教室中、大騒ぎ。


「京都って・・・変わってますよね!むっ」と先生はちょっとヒステリックになられて、授業を続けられるんですが・・・作り方の授業を進められていて最後に・・・


「サクラエビを散らします・・・」と何気なくおっしゃった!


「サクラエビ!?ショック!はてなマーク」と教室中、パニック!!!


「聞いたことないわ!」

「サクラエビなんて、お好み焼きに入れるもんやん!」

「じゃこよりもクサイやん!」


先生、静岡のご出身でした・・・汗


自分のなじみのお食事が常識であって、ほかのものは非常識なんですよね。



いまから20年前の話ですが、小さな教室から『ケンミンショー』は始まっていたのです。


きっと・・・

昨日の『ケンミンショー』をキババがご覧になられてたとしたら・・・

「サバ缶なんて、生臭すぎる!叫び」とぶっ倒れてらしたでしょうね。