私が小さかったころ、双ヶ岡にある有名な病院には名物のものがありました。


その病院は、老人病院と精神病院が並んでありまして、ちょっと異様な雰囲気がありました。入院されている方の病気から、病院そのものが閉鎖的で、ちょっとふざけてみたり、とぼけたことなど言ったりしたら「ピネルに行けば~」と、ある意味『差別用語』を使っていたものです。


今でも、心が病んだ・・・と言うと、京都では『岩倉』か『ピネル』と、代名詞のようになっていて、精神科でお世話になると聞くと『キチガイ』だの『ピネル』だのと言われてしまうのです。


私の親世代なんてのは特にそうで、息子が『小児精神科』の先生にお世話になっていると聞くと、頭に浮かぶのは『ピネル』という響きと、『キチガイ』という言葉が出てきたようでした。



そんな病院も、今では老人病院に一本化されて、だいぶ雰囲気も変わりました。

昔から外来診療はなく、今も入院専門でやっておられることには変わりなく、まだまだ閉鎖的・・・かもしれません。 でも、入院されている患者さんが窓からちらほらと見えて、昔のイメージは払拭されました。


そして今日は、昔と大きく変わったことに気がつきました!


それは・・・

『マネキン人形』です。こお病院の名物的存在!


なくなってました!


京都の方はご存知ですよね?

夕方から夜にかけて、それはそれは不気味にライトアップされた3人の看護師マネキン・・・


子どものころ、この道を通ると見えていたこのマネキンさんが怖くて怖くて、その道を通らないで欲しい・・・と何度思ったことか。

でも、通ると「怖いもの見たさ・・・」なんてのがあったりもして、恐る恐る見ては「きゃあ~~~~~~っ!!」と言っていたものです。


が今日、これがなくなっていることに気づきました。

いつからなくなくなったのかな?


あのマネキンさん、もう処分されたのかしら?

長い間のお役目、ご苦労様・・・ってとこかしらね!?