「サプリメントの正体」田村忠司著 東洋経済新報社
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田村忠司 東洋経済新報社発行年月:2013年09月20日 予約締切日:2013年09月19日 ページ数:221p サイズ:単行本 ISBN:9784492223338 田村忠司(タムラタダシ)1965年生まれ。富山県出身。1988年東京大学工学部産業機械工学科卒業。同年、株式会社リクルートに入社。10年間にわたり、通信事業を中心に経営戦略、新規事業立案、マーケティング戦略立案に従事。1998年「日本老化制御研究所」を擁する日研フード株式会社に入社。取締役経営企画室長、サプリメントの製造子会社の代表取締役社長として活動。2006年「医療従事者が自信を持って使えるサプリメントを提供してほしい」とい
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を読んでの感想です。
現代人は新型栄養失調になっている人が多いという話が印象に残っています。
つまり、
○炭水化物、タンパク質、脂質は足りている。
×微量栄養素(ビタミン、ミネラル)が不足している。
その結果、朝起きられない、だるい、疲れやすい、冷え症、で悩むそうです。
なぜ、そうなるのか?
それは、ビタミン、ミネラルが欠乏した加工食品(コンビニ弁当、総菜、インスタント食品、レトルト食品など)を日常的に食べているからだそうです。
工業生産の食品は、
・食中毒を出さない
・日持ちさせる
・安い
・見た目がきれい
にこだわるので、
加工食品メーカーは、材料にミネラル、ビタミンを含む部分は時間がたつと腐るので、食中毒を防ぐため、それらをそぎ落として生産するそうです。そして、更に雑菌を抑えるリン酸化合物を追加しているとのことです。
具体的には、
①純水の利用
水道水に含まれる不純物(ミネラルも含む)を除去して純水にする。純水はミネラルがないので、食材の水溶性の栄養素がどんどん溶け出す。溶け出た煮汁は捨てるので、食材のビタミン、ミネラルも一緒に捨てられている。
②精製油の利用
元となるヤシ、菜種、トウモロコシ、ゴマ、などはミネラルを含む。しかし、ミネラルがあると変色が早く、ひんぱんに油を取り換える必要がある。経費節約のためミネラルを取り除いた精製した油を使う。精製油も食材の油に溶けやすいビタミン、ミネラルがどんどん食材から溶け出す。調理された食材にはビタミン、ミネラルが残っていないということになります。
③リン酸化合物の添加
(メタリン酸塩(Na)、ポリリン酸塩(Na)、ピロリン酸塩(Na))
これは、最近このブログで書いた食品添加物のところで、腎障害(石灰化、変性、えし)を引き起こし、血液中のカルシウムが低下して骨がもろくなると書きました。しかし、食品を酸性にしておくことで雑菌の繁殖が抑えられるので使用しているそうです。その結果、人体でのミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など)の吸収が阻害されているそうです。
これを読みますと、食品は地産地消の食材を手料理で食べたほうが良いということになります。
著者も新鮮な旬の野菜を選んで食べれば、価格は安く、体によく、サプリメントに頼らなくても充分な栄養が摂れると書いています。
野菜をサプリメント代わりに摂るには、
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も食材の理解を深めてくれますので、機会があれば目を通してみてはいかがでしょうか。