1斤のパンのせいで共産主義に「ヤング・シェルドン」 | トリップちゃんねる

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最近のぼくの日課は夕食の後にドラマ「ヤング・シェルドン」を見る事だ。1話が18分~21分なので、毎回、3から4本くらい見ている。シーズン1では、9歳の天才少年シェルドン・クーパーが主人公で、この子は飛び級で兄と同じ高校に通うほどの天才的な頭脳を持っている。

ちなみに日本では小学校・中学校での飛び級は原則としてなくて、大学で飛び入学の制度がある。高校に2年以上在籍して、大学が定める分野で特に優れた資質を有することが条件となる。

今日はシーズン2の16を見た。シーズン2では、シェルドンは10歳になっている。

いつも笑いながら見ているが、気になった箇所があった。”共産主義”に対する反応だ。物語は、「1斤のパンのせいで僕たち家族はアメリカから追放されかけたのだ」との説明で始まる。

友人とシェルドンがランチをしている時に、シェルダンが「サンドイッチが変だ。味が違う」と告げて原因を調べる。結果、企業の買収後にパンの味が変わったことに気づく。テレビ局に「感動的なネタがある」と電話をかけ、”少年が強欲な企業と戦う”というネタをアピール。主張が放送される。

シェルドンは、企業合併後に「早く安くパンを作ってる」と主張。「それで抗議の署名を?」とアナウンサーから聞かれ、「はい。企業が方針を決めたらダメだ」「では誰が」の問いに対し・・・・・・

「パンを食べる人だ。政府が企業を管理すればいい」
「共産主義政府が必要だと?」との確認に、「そうですね」シェルダンが軽く答えた。「御覧のようにシェルダン・クーパー君はテキサスに共産主義が必要だと」まとめたアナウンサーの言葉を聞き、見ていたお父さんは「マずい」と青ざめる。

さっそく、近所のお母さんがやってきて「息子をビリーに近づけるな。イカれた考えを吹き込まれたら困る」、学校では白い目で見られ、「反逆者」「ソ連に帰れ」とヤジられる。シェルダンは冷静に「帰れも何も行ったことがない」

アメリカと共産主義に関して、ケント・ギルバートがわかりやすく説明している文章をみつけた。そこには要約すると以下のような事が書かれていた。

・日本で不思議なのは共産党や社会党を持ち上げ、ソ連や中国を賛美する。
・アメリカでは、共産党が1954年に非合法化されている。
・ロナルド・レーガン大統領は、FBIのスパイとして「赤狩り」に協力。
・当時のアメリカは、それだけ共産主義者の国であるソ連を恐れていた。
・1957年、ソ連による核攻撃に備えての「防災訓練」が頻繁にあった。

そのような背景があっての、共産主義に対する過剰にも見える反応だったわけだ。物語はシーズン6まであり、夕食後のドラマとして当分の間、楽しんで見れそうだ。 
 
参照:ケント・ギルバート 本当に怖かった共産主義