容疑者の自殺で終わった、浴槽内での資産家女性・不審死 | トリップちゃんねる

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大阪府高槻市の民家で一人暮らしをしていた会社員の高井直子さん(当時54歳)が、昨年の7月に自宅の浴槽で溺死していた。死亡した直子さんは自宅の浴槽で全裸で発見され、顔は一部水に浸かった状態だった。直子さんは総額1億5000万円の生命
保険を契約していた。

疑われたのは契約に携わった保険外交員の男だった――。高井直子さんが死亡した件に関連して、大阪府警は直子さんの養子である高井凜(たかいりん)容疑者(28)を、有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。養子縁組の際に虚偽の届け出をしたと見られている。

高井凜の知人が語る。
「最近まで住んでいたのは、家賃30万円は下らない赤坂の高級タワーマンション。その前は白金高輪のマンションで暮らしていたものの、“眺望が気に入らないから引っ越した”と聞いています。

普段の服装は、ダウンからパンツまでバレンシアガで揃えて、腕にはクロムハーツのブレスレットという感じです。保険会社を辞めた後は、ベンチャー系の金融企業に入ったみたいですけど、いまは個人で“FXをやって儲けてる”と豪語していました。

麻布十番のガールズバーで口説いた若いカノジョと同棲中だそうで、高級寿司店でデートしてはSNSに画像をアップすることも。体のあちこちにタトゥーがあって、右胸には英語のメッセージが彫られていましたね」

その高井凜が9月1日の朝、勾留先の府警福島署の留置場で首をつっているのが見つかった。心肺停止の状態で病院に搬送され、一時蘇生したが、同日夜に死亡した。府警は自殺を図ったとみている。

府警によると、1日午前7時頃、大阪市福島区の府警福島署3階の留置場で、高井凜がひものようなものを金網にかけて首をつっているのを、巡回中の署員が見つけた。

捜査関係者によると、ひものようなものは、5種類の布きれを束ねたものだった。

裾が裂かれたTシャツは、容疑者が発見時に着ていたほか、私物の保管場所からも複数見つかっている。警察が保管場所のTシャツに異常がないのを最後に確認したのは、自殺の6日前で、容疑者は、それ以降に準備を進めていたとみて、警察が調べている。

ところで、高井凜の自殺に関してプレジデントオンライン に掲載された作家の岩井 志麻子の考察が、興味を引いたので一部抜粋していきます。

「養母殺害の容疑で逮捕された凛が、留置場で首を吊ったとの一報が流れたとき、狂言自殺に失敗したのでは、といった推測がネットで沸いた。やはり多くの人に、彼は自殺する人とは見られていなかったからだ。これが彼の自殺の真実だと断定できるものではないが、それくらい凛の自死は意外だった。」

「なんといっても最大の謎は、風呂場で溺死した養母の手に結束バンドが巻かれていたことだ。まず間違いなく凛がそれで養母の体の自由を奪って死なせているのだが、なぜそのままにしていたのか。死体にそんなものがついていたら、誰が見ても他殺だと思う。」

「凛は大阪の養母宅に行く途中の防犯カメラを誤魔化そうと、女装も含め変装を繰り返し、GPSでたどられないよう都内の自宅にスマホを放置し、さまざまな小細工をしていた。そもそも縁組して間もない健康な養母が急死すれば、真っ先に疑われるとは考えなかったか。さらに180センチ超えの男が女装したら、かえって目立つ。」

「凛は高級外車やタワマンや有名ブランド品は、心底から自分が欲しかった物ではなく、みんなが欲しがるものだからと手に入れたかったのかもしれない。高スペックと見なされるあれこれを纏ってもなお、自信満々ではなく自己が不安で不安定だったから、金でみんなが欲しがる物をさらに持ちたかったのではないか。」

「自殺をする人の性格も事情もさまざまではあるが、凛はある一つのタイプに収まるかもしれない。自身が稀薄、自分の死も軽い。実は、自殺しやすい人であったのだ。」

「凛の実母についての情報はほぼないが、ふと思う。養母を溺れさせ、その肉体を目の当たりにした瞬間に初めて、生々しい養母の命、人ひとりの存在を実感したのではないか。養母の遺体が恐ろしくてならず、一刻も早く養母の遺体から離れたい、今すぐに死んだ養母がいる空間から逃れたい。それが、重大な証拠となる結束バンドを外さなかった、外せなかった理由ではないか。

あくまでも、私の想像にすぎないが。それが、真実であってほしい。」

参照:資産家女性を溺死させ、保険金でセレブ生活…倫理を欠いた殺人犯はなぜ自殺を選んだのか
   大阪・高槻市 資産家女性殺害 自殺した容疑者は5種類の布切れを束ね“ひものようなもの”を使用
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