ぼうふらを飲んだら「そりゃ金魚をのんだらよかろう」 | トリップちゃんねる

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ハエと蚊、これが家の中にいるもっともうっとうしい害虫であったけれど、今では水洗が整備されぼくが今住んでいる埼玉の家の中ではほとんどみかけなくなってしまった。また、蚊の幼虫であるボウフラなどは近くのどぶや水たまりなどでよく見かけたものだが、これも見る機会はなくなってしまった。

ハエ、蚊、ボウフラと言っても、見たことも聞いたこともないないという人だらけに、やがてなってしまうのかもしれない。

そのボウフラを飲んでしまう昔話がある。このお話が好きで何十回と読んでいる。タイトルは「かさの病」、もしくは「お腹に忘れられたかさ」と言われている。

ぼくの持っている本では、「かさの病」は、こんなぶっきらぼうな文章で始まる。

酒のみが酒をのんで、水がのみたくなった。ぼうふらのわいている汚い水があった。がまんできないでがぶがぶのんだ。腹のなかがうようよして困るので休んでいた。ある人が来て、「そりゃ金魚をのんだらよかろう」と教えたので、金魚をのんだ。

というぐあいにアドバイスに従って酒のみは、次に鳥をのみ、隣の爺さんに腹の中に入ってもらう。そのナンセンスでシュールな話の展開が好きで、1ページに満たないお話しなのに、何度も読み返している。

一番最初に飲んだのが、ぼうふらでそこで体調の変化を感じて金魚を飲むというようにお話がすすむわけだけど、これを逆に最初に爺さんを飲んでしまうことから話を展開し、最後に金魚で終わらすとしたらどのような展開になるのか?とか・・・・・・、

そもそも金魚ではなく犬とか猫とか、色々なパターンを考えてそれぞれお腹の中に入れたら困ることと、その解決としてどのような方法に発展させるかをお話として考えてみるのも面白い。

参照:お腹に忘れられたかさ 長野県の民話