
福岡県の久留米大学医学部の学生が、在学中の2021年1月に、久留米市内の女子大生の自宅に侵入したとして、逮捕・起訴されている。
男が他にも160件以上不法侵入を繰り返していたことが分かった。
その学生は、阪上翔伍(しょうご)といい年齢は37歳。ずいぶんな年まで医学部の学生でいたものだ。医学部の大学に入る前はパイロットを志して航空関係の学校に進んだ。
警察によると、阪上翔伍は女子大生の自宅のカギに記された番号を暗記するなどして、インターネットで合鍵を注文していた。
同じような手口で、一人暮らしの女性など20人以上の自宅に侵入し、下着を盗むなどの犯行を164件繰り返していたことが確認された。
阪上は「女性の家に入って、普段見られない世界を見たかった」と容疑を認めていて、2021年3月に保釈されている。
手口はこうだ。
「阪上被告は大学のサークルや実習中などに女子学生の鍵の製造番号をこっそり盗み見。その番号を使ってインターネットで合鍵を注文し、自宅に侵入した。自宅の場所は本人や知人との会話から大まかな場所を聞き出し、周辺で一軒一軒、鍵穴がはまる場所を探して割り出した」(捜査関係者)
自宅へ侵入する際はノックをして、中に人がいないか確認。ところが今年1月26日、マンションの一室に侵入した際に、住人である同級生の女子学生と鉢合わせとなり、そのまま住居侵入の疑いで逮捕された。
この事件で初めて知ったことがある。
カギには製造番号という数字やアルファベットが刻印されていて、製造メーカーはこの番号を一括管理していて、全国どの地域でもその番号で注文すれば、同じ鍵が届くシステムになっているとのこと。
つまり、このカギの製造番号を他の人に知られてしまうと、その番号を伝えるだけで、同じカギが注文できてしまうという恐れがあるという。
『おしゃれなキーホルダーを使ったりして、カギのついた写真をSNSに投稿する人が増えている。しかしこれだけで結局、鍵が複製されてしまうこともあるそうで、気をつけてください。』と、記事には書かれている。
最近では防犯性能の高いカギも出てきたと、紹介している。
カギの“製造番号”とは別の“ID番号”というものがペアになっているもの。例えば、そのID番号を大家さんなどが持っていて、2つの情報が同時にメーカーに届かないと合鍵が作れないシステムになっているというものもあるという。
ところで、阪上翔伍は、どのような人生を歩んできたのか。
福岡県で生まれ育った阪上被告は、高校を出た後、1浪して九州大学に進学した。卒業後はパイロットを志して航空関係の学校に進んだ。
しかし、身体面の問題が見つかり、パイロットになる道は絶たれた。自身の身体の異常で夢を諦めた経験から同じ境遇の人に思いを馳せるようになり、医療を志すようになったという。
2014年、航空会社を退職し、実家に戻って医学部受験のため勉強を開始。紆余曲折を経て、2016年4月に久留米大学医学部に入学した。
このときすでに犯罪に手を染めていたようだ。
捜査関係者によると、
「初めに住居侵入を行ったと確認されているのは、2015年の9月。狙ったのは、被告人の近所に住んでいた当時14歳の女子中学生が住む家だった。
この家では自宅の鍵を家のポストに入れて出かける習慣があり、それを知っていた被告人はこっそり鍵を持ち出し、鍵店で合鍵を複製。度々、勝手口から中へ侵入していました」
女性の部屋では下着を物色する際に記念の動画撮影をしていただけでなく、下着のほか、使用ずみ生理用品まで盗んでいた。
「盗んだ下着は一点一点、保存袋に保管し、丁寧に持ち主の名前まで記名していました。金銭の被害は確認されておらず、今回、鉢合わせするまで気づかれなかった」
逮捕後、3月には久留米大学医学部を強制退学処分となっていた被告人だが、同月に保釈されており、現在は公判の最中だとのこと。カギの番号の危険性を知らしめた、象徴的な事件だったと言える。
参照:合鍵を複製し女子学生宅で下着ドロ、37歳医大生の「キモすぎる性嗜好」と転落人生
「普段見られない世界見たかった」女性宅侵入の元医学部生、合鍵で164件の犯行か…製造番号で合鍵作れる?