障害者の方が、ストレスなく生活できるような社会というのは理想なのだろうけど、そこには相応のコストがかかる。
じゃあ、『どこまで障害者の立場になって、自分は考えられるか?』
という事を自分に問いかけると、普段そんなことにあまり頭を使わないので、何ともこころもとない。
コラムニストの伊是名夏子(いぜな なつこ)さんのブログが話題になり、議論を呼んでいる。伊是名さんは骨の弱い障害「骨形成不全症」。身長100センチ、体重20キロで電動車いすで移動する。
ブログのタイトルは「JRで車いすは乗車拒否されました」。伊是名さんがJR東日本の無人駅で下車しようとしたところ、拒否された体験を明かした内容だ。
「わがままだ」「感謝の言葉がない」――。そんな批判のほか、いたずらメッセージや電話も相次いでいるという。
ブログの内容を篠原修司というITジャーナリストが簡単にまとめてくれている。
無人駅の来宮(きのみや)駅で降りたいため現地での車椅子対応を当日に乗車駅の小田原駅で依頼したところ、駅員は熱海駅までの乗車を提案。
1時間ほど「来宮駅での対応をして欲しい」と交渉したのちに熱海駅に向かうと、熱海駅では駅長ふくめて4人で対応をしてくれた。
帰路では事前連絡をお願いされていたため前日に連絡したところ、来宮駅で駅員が待機してくれており、希望の時間の電車に乗れた。
これを「JRで車いすは乗車拒否されました」とのタイトルで公開した結果、炎上してしまったということのようだ。
篠原氏は、ブログ記事の問題点をこのようにあげている。
・乗車拒否はされていないこと(駅員は対応可能なことを提案していた)
・障害者差別解消法を理由に「合理的な配慮」を迫ったが、同法では「事業者は負担が重すぎない範囲で対応に努めればよいこと」と定められていることには触れてなかったこと
・タクシーは1ヶ月前に予約が必要だと知っているのに、駅には当日30分以内での対応を迫ったこと
・トラブルが起きたあとマスコミに連絡をしたこと
伊是名さんは「来宮駅が無人駅になってから数年経っているのに対応が考えられていない」と発言されていましたが、JR側も来宮駅のあるJR伊東線の無人化にともないバリアフリー化を国や市と予算の面で協力しながら進めています。
つまり必要なのは乗車トラブルではなく、時間(というよりもお金)です。
と、篠原氏はまとめていて、何が問題なのかを記事で論理的に説明してくれている。
但し、この問題に関してだけではないが、人の意見を読んでわかったような気になって終わってしまっては意味がない。
まずは、伊是名夏子さんのブログを数回読んで、主張する内容を自分の頭の中にしみこませてから考えてみないとまずいだろう。
(と、自分に言い聞かせています。)
参照:車椅子ユーザーの「JRに乗車拒否された」ブログ、合理的な配慮なく炎上。必要なのはトラブルではなく賛同
コラムニスト伊是名夏子ブログ - Livedoor
