うちの近所にも四角い家が増えた。
四角い家と四角い家の隙間にも
四角い家が建っている。
こんなところにまで、と感心するが、
そういう利点があってこその
四角い家なのだろう。
中には四角いヒトが隙間なく住んでいる。
この7行の詩のような散文は、作者・北野勇作氏による『その正体は何だ!?じわじわ気にる100字の小説』という
本から抜粋している。1ページ1話で大きな文字で読みやすく、中には「いいなぁ!」と、感心してしまうお話もある。冒頭に書きだしたお話も、ぼくは好きな作品だ。

だけど、まだ2割くらいしか読んでいないうちに、別の本に目移りしてしまった。このように、目移り、心変わりしてしまって、読まないうちに別の本を読みだし、しまいには読み終わったのか、途中なのかもわからなくなった本が部屋にゴロゴロころがっている。
自分自身も、ちょっと手をつけてすぐあきてやめてしまったことが今までで、けっこうあり、まあ何事に対しても浮気症で、こうしてみるとあきないで最後まで読了するというか、見届ける、もしくはやりとげるという事が実に少ない。
でも、振り返って、もう一度目を向けると、『捨てがたくまた、はまってしまう』ということもあるということを、途中で読まなくなった本に教えられたりする。
