本屋で、見つけたのが先だつたか書評が先だったか忘れてしまったが、「覗くモーテル観察日誌」という翻訳本があり、これはいかにも面白そうだと思った。著者はゲイ・タリーズというアメリカの作家でスワッピングについて書いた「汝の隣人の妻」が有名。
その本は、こんな出だしで始まる。
わたしはこんな男を知っている―――ずいぶん昔、住み込みの覗き魔になりたい一心でデンヴァー近郊にある客室二十一のモーテルを買い取った、妻とふたりの子をもつ男だ。
その男、ジュラルド・フースは、そこで覗いて見聞きしたことを30年間にわたりひたすら書き続けたという。それも奥さん公認で。ただ、この本は最初は単行本で出ており、高くて買うか買うまいか迷っていた。最近、文庫本で出ているのを見つけてさっそく購入した。まだ読みはじめだが、とても読みやすくさらにはこの本がゲイ・タリーズと、ジュラルド・フースの交流が元で世にでる経緯も面白く、ひさびさに出会った没頭できる本になりそうだ。
● ロボット幻想
60歳で退職して、同じ会社へキャリパーという名目での再雇用をぼくは選択した。但し賃金は安く年収は約半分になる。
キャリパーとして勤めて8か月めで、最近、突然新たな部署へ移動となった。そこでの部署で以下の事に嫌でも気づかされた。ぼくの移動とひきかえに、派遣会社の辞めてもらう必要性のない人を辞めさせる。それで終わらずに、新たなシステムの導入により、人件費の削減のため、継続して人を削減する計画をたてている。
そして当然、元から居る社員始め、関連会社の人達がそのしわ寄せで苦労する。仕事量は減らないので楽にはならずに、限界まで追い詰められる。人の削減と引き換えに、コスト削減のために入れた新システムの業務の自動化(ロボット)が、どう考えても不完全なものなので、逆に不便さを運んでんいる。
業務の内容のロボット化が本当に可能なのかの検証もなしに、入れさえすればなんとかなるはずだという甘い考えがそこに見える。つまり『自動化への根拠なき幻想』による迷惑な改革。これが今の勤めている会社で配属された部署のしょうもない現実だ。
