今日は2月。2月にしては暖かい。
隣りに住んでいる40代のおばさんの山口さんが遊びに来る。
「中西さんは小さいころ、豚になりたかったんですってねぇ」
と、それだけ言って帰っていった。
ぼくはわけがわからず大笑いした。ぼくにそれだけ伝えたかったのか?
今度はぼくが今月中に「山口さんは何になりたかったんですか?」
と隣に聞きにいこうと思った。
父が死んでから1年。
それ以降、夢の中に「あり」がよく出てくるようになった。
3年前、母の父、つまり祖父が死んでから、夢の中によく猫が
でるようになった。
夢の中で、猫がありを食べようとやっきになっている夢を見る
ようになった。
でも夢ばかりにかまっていられない。ぼくは正義の味方なのだ。
と、想いだし紙の上に城の落書きをしている。
その城の中で、侍が女性に痴漢行為を働いている。
ぼくは、正義の味方なので、落書きをした紙の中に飛びこんで
痴漢行為をした侍の両手を刀で切る。
緑色の血が飛び散る。血がぼくの唇に飛び跳ねる。血は苦い味がした。
ぼくの役目は終わった。
そこで、自分の部屋に戻り、正義の行為をした余韻に酔いしれ、
コーヒーをたてて飲んだ。
ちょっと、豚の話をした山口さんの事を思い出していた。