昨日は、頭にイバラの冠をかぶったキリストの恰好をした青年が、来た。
手には手紙をもっており、「一生懸命に書きました。読んでください」
と、ぼくに手渡して、去っていった。
今日は、「奈良の大仏」の仮装をした男がやってきて、同じように手紙を
ぼくに手渡して、口で「ゴォ~ン」と、鐘の音を出して去っていった。
手紙は読むまでもない。内容は今までのパターンから想定して、宗教
のお誘いだ。
手紙ではなくて、メールでいいのに。
と、ぼくは思ったが、そもそも手紙もちらりと一瞥して捨てているのだから
意味がないし、仮にそれがメールで来ても同じように、チラ見をして
捨ててしまうだろう。
そしてある時は、ノートブックの仮装をした男が来た。
手紙はおいていかなかった。
めずらしく現物のノートパソコンを置いていった。
使った感想を聞きたいというのだ。
その置いたノートパソコンのディスクトップにはいろんなフォルダがあり、
そのフォルダ毎に、エログロな写真のJPEGファイルがそれぞれたくさん
入っていた。
このような置きパソコンは、どうにも気持ちが悪い。
そのノートパソコンの次に来たのは、浅原正晃の仮装をした信仰宗教の
男。同じように手紙を置いて帰ろうとする。
その浅原正晃の仮装男に、ノートブックの仮装男からプレゼントされたノート
パソコンをあげてやった。
「今度、宗教関係の勧誘にきたものをすべて集めてパーティでも開いたら
仮装パーティのようで面白いかな? 」
と、ぼくは一瞬思った。