元小学校教諭の若松晃司郎被告は、教え子の女子児童を盗撮したほか、児童の水筒や水着、体操着などの私物を損壊したとして、複数の罪に問われています。
9月1日に東京地裁で開かれた公判では、新たに女子児童2人の体操着を使った行為について審理されました。
検察側は、若松被告の「性癖の深さ」などを立証する方針を示しています。一方、弁護側は、被告の端末に残されていた大量の動画や画像について、今回の事件との関連性を疑問視しています。証拠の取り扱いをめぐり、検察側と弁護側の主張が対立しています。
● 事件の発覚と逮捕
若松晃司郎被告をめぐっては、児童を対象とした複数の行為が明らかになっています。
最初の逮捕につながったのは、2025年6月の出来事です。教室で雑巾掛けをしていた女子児童Aさんのスカート内にスマートフォンを差し向け、下着を撮影していたことが判明しました。その後、2026年4月、警視庁少年育成課が性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで若松被告を逮捕しました。
2度目の逮捕は2026年5月です。教室に置き忘れられていた女児の水筒について、飲み口部分に自身の下半身をこすりつけるなどして使用できない状態にしたとして、器物損壊容疑で再逮捕されました。
さらに2026年6月には、女子児童が使用していた水着を校内から自宅に持ち帰り、自身の下半身をこすりつけるなどしたとして、同じく器物損壊容疑で再逮捕されています。
3度の逮捕で被害に遭った児童は、それぞれ別の児童だったことが分かっています。
また、起訴状によると、若松被告は2024年から2025年にかけて都内の小学校で、女子児童Cさん、Dさんが使用する体操着に自身の陰部をこすりつけたり、体操着を使って自慰行為をしたりしたとされています。その結果、それぞれ約2000円相当の体操着を損壊したとして起訴されています。
裁判官から起訴内容に間違いがないか尋ねられると、若松被告は大きな声で「間違いないです」と答えました。
これだけ多くの児童が被害に遭ったとされる中で、若松被告が「いろいろありすぎて、どれがどれだか覚えていない」と供述しているのも、ある意味では理解できる部分があります。
一方で、起訴内容を認める際に大きな声で「間違いないです」と答えたことには、違和感を覚えます。そこでそんなに元気なところを見せられても微妙なところです。事件の重大さを考えると、その態度からは被告と周囲との感覚のずれを感じてしまいます。
● 「エチエチ先生」というあだ名で呼ばれていた
教員になってから約17年間にわたり、児童や生徒らを撮影した大量の動画や画像を保存していたとされる若松被告は、児童から「エチエチ先生」と呼ばれていたといいます。
若松被告は大田区内の小学校に赴任する前、2020年度から2023年度までの3年間、港区内の小学校に在籍していました。
同校については、5月13日時点で「警察から、港区内での被害に係る情報は伝えられておりません」と報告されています。
しかし、当時の若松被告を知る保護者は、「当時から問題のある教師だった」と指摘しています。
「若松先生は、児童への好き嫌いがはっきり出る先生でした。お気に入りの児童はとにかく可愛がり、ハグをするなどスキンシップも激しかったんです。低学年の担任をしていた時には、男子児童から『エチエチ先生』というあだ名で呼ばれていました。女子更衣室に誤って入ってしまうこともあったと聞いています。
一方で、気に入らない男子児童は怒鳴りつけ、女子児童に対しても無視するようなことがあり、子どもによって態度がまったく違ったんです」
「エチエチ先生」というあだ名で児童から呼ばれていたという事実が本当であれば、教師として自分の振る舞いを振り返る必要があったのではないでしょうか。
少なくとも、児童との距離感について危機感を持つ機会はあったはずです。それにもかかわらず、本人がその後も自身の欲求のままに行動していたのだとすれば、非常に深刻な問題です。
● 「若松先生が寝顔を撮っていた」
さらに、若松晃司郎被告の撮影行為をめぐっては、別の証言もあります。
「港区では、小学5年生になると夏季学園という合宿があります。若松先生は、自分が担任していた学年以外にも、引率として参加していました。
合宿中は、夜になると先生たちが部屋を見回るのですが、子どもたちは起きていることがバレないように、寝たふりをしていたそうです。
その時、若松先生が子どもたちの寝顔を撮影していたといいます。女子児童の中には『気持ち悪い』と感じる子もいましたが、一方で、当時は何のために撮られているのかまで分からない児童もいました。
ただ、『若松先生が寝顔を撮っていた』という話は、子どもたちの間で共有されていました」(同)
こうした証言を読むと、若松被告をめぐっては、さまざまな疑問が浮かび上がります。
また、被告の供述にも気になる点があります。
水筒をめぐる事件について、若松被告は被害に遭った女児に好意を寄せていたと説明しています。ここまでは自身の行為に至った経緯を説明するものとして理解できます。
しかし、「ためらいを感じつつも興奮を抑えられなかった」として容疑を認めたとされる点には、疑問を感じます。
被害に遭った児童の保護者にとって、我が子の私物がそのような目的で使われたと知るだけでも、大きな苦痛を伴うはずです。そこに「興奮を抑えられなかった」という被告自身の感情まで伝われば、両親がどれほど不安や嫌悪感を抱くかは想像に難くありません。
自分の感情や欲求を率直に語ることと、相手の立場を考えて発言することは別の問題です。
今回の供述からは、若松被告が自分自身の欲求を優先し、その行為によって児童やその家族がどれほど傷つくのかという視点を欠いているようにも感じられます。
参照:《教え子の私物に自身の下半身を…》女児の水筒、水着、体操着にも…あだ名がエチエチ先生
≪変態教師≫「ハグしてくる…エチエチ先生と男子に呼ばれていた」女児の水筒飲み口に下半身
関連:《若松晃司郎容疑者》女児の水筒飲み口に下半身、連行時の“変顔”に批判続出
