
東京都内の小学校に勤務していた男性教諭が、教え子の女子児童を盗撮したとして逮捕・起訴された事件で、警視庁はこの教諭を別の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは、小学校教諭の若松晃司郎容疑者(39)。昨年10月、勤務先の小学校で、当時小学3年生だった9歳の女子児童の水筒の飲み口に下半身をこすりつけるなどした疑いが持たれています。
警視庁によると、若松容疑者は休日に学校へ出勤した際、教室に置き忘れられていた女子児童の水筒を発見。その様子をスマートフォンで動画撮影しながら犯行に及んだとされています。
警察の取り調べに対しては容疑を認め、「罪悪感をおぼえましたが、興奮感の方が勝りました」と供述しているということです。
若松容疑者は今年4月にも、女子児童らを対象とした盗撮事件ですでに逮捕されていました。押収したスマートフォンからは、本人が撮影した動画だけでなく、インターネットなどから入手した画像や動画も大量に見つかり、その数は約5000件に上るとされています。警視庁は一連の事件について、余罪の有無を含めて調べています。
● 逮捕時の「変顔」がネットで拡散
一方、若松晃司郎容疑者の再逮捕をめぐっては、事件そのものとは別のところでも注目が集まりました。
報道陣のカメラに向かって、若松容疑者が顔を激しく歪めたり、目を細めたり、口を尖らせたりする姿が撮影されたのです。
マスク姿の警察官に囲まれて移送される際に見せたこの表情は、SNS上で「新技」「ひょっとこ顔」などと揶揄され、「身バレ防止のつもりか」といったコメントとともに拡散されました。
あまりにも強烈な表情だったため、重大な事件を起こした人物であることよりも、逮捕時の「変顔」のほうが強く印象に残ってしまう状況になったともいえます。
しかし、若松容疑者をめぐる問題は、今回の再逮捕だけではありません。
約17年間にわたって教師を務めてきたとされる一方、以前の勤務先でも盗撮行為が噂されていたというのです。
● 学校で発覚した盗撮行為
事件が明らかになった経緯について、管轄する大田区教育委員会の担当者が取材に応じています。
「容疑者は、新卒以降、都内で17年間教師をしておりました。逮捕当時は主任教諭という立場で、大田区内の小学校3年生の担任でした。
事件発覚のきっかけは、逮捕の前々日に行われた保護者会です。そこで容疑者が、自身のスマートフォンで撮影した授業風景を保護者に見せました。それを見た保護者が、翌日に学校へ問い合わせたのです」
保護者が疑問を持ったのは、教諭が授業風景を撮影していたスマートフォンでした。
「区として公的なスマートフォンを教諭に配布しているのか」と学校側に問い合わせがあったといいます。
しかし、学校では教諭へのスマートフォンの貸与は行っておらず、私物のスマートフォンを校内へ持ち込むことも禁止されていました。
そこで校長と副校長が若松容疑者に事情を確認したところ、私物のスマートフォンで授業中の様子を撮影したことを認めたといいます。
さらにスマートフォンの中身を確認すると、プライベートで撮影したとみられる写真や動画の中から、電車内にいる女子高生を撮影した動画が見つかりました。
本人が盗撮を認めたことから、校長が「子供の下着は撮影していない?」と問いただすと、若松容疑者は「あります」と答えたとされています。
これを受け、学校側は警察へ通報しました。
スマートフォンには、児童ポルノ的な画像のほか、アニメ作品の画像なども保存されていたといいます。
教育委員会も本人から聞き取りを行い、授業中の盗撮について確認しました。
「女子児童の下着姿を盗撮したものが3枚あり、1枚は理科の授業で実験をしている際に偶然撮影されたもの。もう1枚は同じく理科の実験中に狙って撮影し、さらに1枚は掃除中に狙ったものだと聞いています」
さらに、インターネット上から入手した小学生から大学生くらいまでの児童ポルノ的な画像も保存していたとされます。
「当初は100点ほどあると聞いて驚きました。しかし、その後の報道で約5000点あったと知り、言葉を失いました。本人は『申し訳なかった』と謝罪していましたが、被害に遭った児童の保護者の怒りが収まらないのは当然だと思います」
● 事件を「変顔」のネタにした芸人
こうした重大な事件が起きる一方、SNSでは若松晃司郎容疑者の逮捕時の表情だけが切り取られ、ひとつの「ネタ」のように扱われました。
そして、この「変顔」をめぐって別の人物も話題になりました。お笑い芸人のエハラマサヒロ(43)です。

エハラは2009年、2010年の『R-1ぐらんぷり』(現『R-1グランプリ』)で準優勝。プライベートでは5人の子供を持つ父親で、YouTubeなどを通じて家族との日常を発信していることから、“パパ芸人”としても知られています。
そんなエハラが14日までにXへ投稿したのが、自身の近影でした。
口をすぼめ、目を強く閉じた表情の写真とともに、《今一番やりたい顔。明日には旬過ぎてると思う》と投稿したのです。この投稿は現在削除されています。
WEBメディア記者は、こう説明します。
「批判を受けたためか、エハラさんは投稿をすぐに削除しました。ただ、X上では現在もスクリーンショットが拡散されています。
元迷惑系YouTuberで、現在は市議会議員を務めるへずまりゅう氏(35)も、その画像を投稿した上で、エハラさんに対して《芸人以前にお父さん失格やん》などと批判しました。
これに対してエハラさんは、《申し訳ないですが僕は気を悪くされる方もいるのですぐ消したのです。ここであなたがもう一度載せて叩拡散させる事の意味は何ですか?》(原文ママ)と反論しています。
ただ、その対応に対しても、さほど共感は集まっていないようです」
重大な事件をきっかけに広まった一人の容疑者の「変顔」。
その表情がSNSで拡散され、芸人が便乗して話題にし、さらに別の人物がそれを取り上げて批判する。結果として、事件そのものとは別のところで騒動が広がっていきました。
若松容疑者の行為は、決して笑い話にできるようなものではありません。被害を受けた児童や、その家族がいる事件です。
だからこそ、注目を集めるために事件に関連した表情を安易にネタにすることについては、発信する側にも慎重さが求められるでしょう。
芸人であれ政治家であれ、SNSで一度発信した内容がどのように拡散され、どのような影響を及ぼすのか。今回の騒動は、そのことを改めて考えさせるものとなりました。
参照:≪変態教師≫「ハグしてくる…エチエチ先生と男子に呼ばれていた」水筒飲み口に下半身
「バレないと思ってる?」女子児童の水筒に下半身こすりつけた小学校教師“悪あがきの変顔”
《報道陣の前で変顔》「下着姿を理科の実験中と掃除中に狙いました」若松容疑者が語っていた事