獄中で自殺したとされる、トランプ大統領の旧友である故ジェフリー・エプスタインは、小児性愛者でした。欧米の政財界の有力者を巻き込み、世界に衝撃を与えた性的スキャンダル、いわゆるエプスタイン事件に伊藤穰一氏が関係しているとする記事が出ています。

1月30日、「エプスタイン事件」に関する資料、通称「エプスタイン・ファイル」の一部が新たに公開されました。資料は約350万ページにおよび、未成年の被害者が「1000人以上」と記載されています。

このファイルの内容は解読が困難です。エプスタインと親しい友人とのメールは砕けた文体で、省略や誤字脱字が多く、当事者にしか通じない隠語やジョークも含まれているといいます。



また、エプスタイン・ファイルは、エプスタインがコンピュータや携帯電話、タブレットから送信、または保存したデータです。性的人身売買に直接関係しない内容も含まれています。

あるジャーナリストは、「ファイルには私の名前も何度も出てきますが、私のニュースレターを彼が購読していただけです」と説明しています。

● 日本と犬の件を尋ねるメール
こうした中、第三者には意味が分からないメールの文面が取り上げられ、SNSで拡散されています。その一つが、「エプスタインたちは赤ん坊を殺し、その肉を食べていた」というものです。

件名「クリームチーズ・ベイビー」とされたメールの一部は、次のとおりです。

〈「笑、クリームチーズと赤ん坊が同じレベルなのか、私には分からない」
「赤ん坊は何百万人もいるのに、良質なベジタブル・クリームチーズはほとんどない」
「ハハ。明日、ベジ・クリームチーズが欲しい? 今から探しに行くよ」〉

このやり取りだけでは、内容を理解するのは困難です。まるで暗号のようです。



エプスタイン・ファイルには、日本人の伊藤穰一氏(千葉工業大学学長、59歳)の名前が約1万回以上登場します。

伊藤氏がエプスタインに送ったメールも、同様に真意が読み取りにくい内容です。

2013年に伊藤氏が送信したメールの件名は「Japan/dogs」で、本文には「Just checking in on Japan/dogs.(日本と犬の件について確認しています)」
 「Yes, they’ve become sort of one thing in my brain.(僕の脳内ではこれらが一つの事柄になってしまっている)」
などと記されています。

「犬」が何を指すのかは明らかになっていません。ペットの輸送や検疫を意味するのか、あるいは別の隠語なのかは不明です。ただし、伊藤氏が私的な問題についてもエプスタインに相談していたことは確かとされています。

● 「名前を言ってはいけないあの人」
伊藤氏は「MITを率いたテクノロジーの伝道師」と呼ばれていました。米国在住だった2019年、エプスタインが刑務所内で死亡した直後に、MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授およびMITメディアラボ所長を辞任しました。

MITメディアラボは、1985年に設立された研究機関で、革新的なデジタル技術やメディア研究で知られています。

報道によると、伊藤氏はメディアラボ職員の間で、エプスタインとの関係を隠すために、彼を「名前を言ってはいけないあの人」や、『ハリー・ポッター』シリーズの悪役「ヴォルデモート」と呼んでいたとされています。

米ニューヨーカー誌は、伊藤氏の予定表には通常、面会相手のフルネームが記載されていたにもかかわらず、エプスタインだけはイニシャル表記だったと報じています。

辞任の理由は、エプスタインからメディアラボに52万ドル(約8100万円)、伊藤氏個人の投資ファンドに120万ドル(約1億8300万円)の資金提供を受けていたためです。辞任に先立ち、メディアラボの公式サイトで謝罪文を公表しました。

謝罪文では、資金提供を受けたことについて「私の判断ミスでした」「深くおわびします」と述べています。一方で、一連の性的虐待については、「彼の恐ろしい行為には一切関与していません。話を聞いたことも、何らかの兆候を見たこともありません」と説明しています。

2019年9月、伊藤氏がメディアラボを辞任した際、ニューヨーク・タイムズは、伊藤氏が寄付集めのためにカリブ海にあるエプスタインの島を2度訪れたと報じました。

これが事実であれば、島で何を見聞きし、どのような行動を取ったのかについて、伊藤氏には説明責任があるでしょう。

参照:「エプスタイン文書」に約1万回登場する日本人…伊藤穣一氏が「エプスタイン島を訪問」
   「赤ん坊は何百万も…」「明日、欲しい?」ジェフリー・エプスタイン“メールの中身”

関連:ジェフリー・エプスタイン、ロシア情報機関との共謀か?殺人に関する疑惑も・・・