ポルターガイスト

「ポルター・ガイスト」(原題:POLTERGEIST )
監督:トビー・フーパー    1982年 
キャスト:ヘザー・オルーク 、クレイグ・T・ネルソン、ジョベス・ウィリアムズ

ポルターガイストは1982年の映画で、何度かテレビ放送もしている。
今回で2度目の鑑賞になる。
スピルバーグが制作で、監督はホラー映画の名作「悪魔のいけにえ」のト
ビー・フーバー。ポルターガイストとは、説明不能の超自然現象をさす。

僕自身は、超自然現象に特別な興味はないのだが、この映画の内容は
とても面白い映画だったと記憶している。
でも、ぼくが映画で思い出せるシーンは5歳の末娘のキャロル・アン
(ヘザー・オルーク)が深夜にテレビの前で座っている場面だけだ。

「その他にはどんなシーンがあって、どんな物語だったのだろう?」
と、確認する意味もあって今回ひさびさに見直した。

まず、だんとつに主人公の女の子のヘザー・オルークがうまい。まだまだ

演技もできなさそうな、小さな女の子なのに、あまりにうまい。
冒頭のシーンは、ぼくが記憶していた深夜のテレビと少女の組み合わせ。

テレビを見たたまま、1階のソファーで眠ってしまった父親。テレビの番組
は全て終わっている。部屋で飼っている大きな犬が、階段を登り各部屋を
訪問して廻る。5歳の末娘のキャロルの部屋を訪問した後で、突然、キャ

ロルは眠りから目が覚める。

部屋の真ん中にある、らせん階段からキャロルは、何かに呼ばれている

かのように、ゆっくり階段を降りて行き、テレビの前に引き寄せられ座る。
テレビの放送が終わって、画面は何も映しておらず、電源だけついていて
砂嵐の『ザー』という状態。

部屋の明かりは、そのテレビの画面が発する光だけで、その画面がまる

で彼女に語りかけているかのよう。
テレビに向かってキャロルが叫ぶ。
「ハロー」「どんなお顔?」 「大きな声で 聞こえないよ」

キャロルのテレビの画面との大きな会話に、家族全員が驚いて、集まっ

てくる。このシーンから、何かが始まる前兆が効果的に暗示されていて、

強く惹きつけられた。

それから、キャラクターとして好きなのは、最初にはいってくるビアトリ
ス・ストレイト演じた霊科学者。目の色がグリーンで、上品な印象のおば
あさん。若い頃は相当、綺麗だったのでは。

ゼルダ・ルビンスタイン演じた霊媒師のチビででぶっちょの丸タンクみた
いなキャラのおばさんも面白かった。声だけアニメ俳優みたいで、何か

ただものではない雰囲気が出ていた。

ポルターガイストは、1作目の成功に気をよくしたのか、3作も作られてい
る。1986年に第2作『ポルターガイスト2』、1988年に第3作『ポルター

ガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ…』が公開された。

ところが、作るたびにその映画の関係者が亡くなったという。呪われた

映画としても有名だ。
1作めの公開から約5ヶ月後に、長女ダナを演じたドミニク・ダンが、22歳
の若さで、交際相手から殺されている。

2作めでは、牧師、およびインディアンの祈祷師を演じた俳優がそれぞれ

病気で亡くなっている。3作めでは、シリーズの中心人物であるキャロル・

アンを演じてきたヘザー・オルークまで死んでしまったという。彼女の急死

から、クライマックスは変更され、また「少女の霊に捧ぐ・・・」というサブタイ

トルが付された。


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