お昼を食べたところから、車でぐぐっと南東へ移動。1時間ほどでプランバナンへ到着です。
ここも広い公園のような形で整備されています。チケットはボロブドゥールとの共通券を買ってあるので、ここでは買いません。ちなみに共通券は1日限り有効なので、同日に両遺跡を回らないというゆったりスケジュールの場合は別々にチケットを購入する必要があります。
上の写真の建物の中には、ボロブドゥールと同じようにお茶やコーヒーが無料で飲める休憩所があります。

入場ゲートをくぐると、プランバナン(Prambanan)のメイン、ロロ・ジョングラン(Candi Lolo Jongrang)が見えてきます。
私も実際行くまで勘違いしていたのですが、よくガイドブックで見るこの寺院が「プランバナン」なわけではないんですね。プランバナンというのはこの辺り一帯の寺院遺跡群を表す地名。一番有名な、この炎のような形の寺院群を「ロロ・ジョングラン」と言います。
プランバナンはヒンドゥー&仏教寺院群。ボロブドゥールとの共通点はそのまま、仏教・ヒンドゥー教がお互いに影響を与えあいながら共存していたことを示しています。
ここで隆盛したヒンドゥー文化がやがてイスラム勢力に追いやられ、逃げた先のバリでヒンドゥー文化が花開くことになるわけですね。
私も弟もヒンドゥーの神様たちが大好きなので、プランバナンに来られるのはとても嬉しい。

ロロ・ジョングラン手前にあった地図。

それぞれのチャンディ(祠)には、それぞれヒンドゥーの神様が祀られています。
手前の崩れたブロックは、度々起きる地震やムラピ山の噴火で崩れてしまったチャンディの残骸。
2006年の中部ジャワ地震で受けた被害と、その修復過程を記したボード。日本は技術的にも金銭的にも支援をしています。
そういえば2012年12月に来た時は、シヴァのチャンディには入れなかったような。
崩れたまま、あるいは発掘されたまま修復されていないチャンディたち。
記録がないので、修復はこの先も困難だろうと言われているそうです。
修復はできなくても、在りし日の姿を思い浮かべることはできます。今残っている主要チャンディの周りにも、ずらり何百というチャンディがあったと推測されるそうで、いやはや、壮観だっただろうなあ。
ロロ・ジョングランはヒンドゥー寺院群。
奥の大きな3つが左からブラフマナ、シヴァ、ヴィシュヌのチャンディで、それぞれの手前にある小さめのチャンディはその神々の乗り物(の動物)が祀られています。

それぞれのチャンディには神像がおさめられています。
細い階段と細い入り口を通って中へ。
石に囲まれた内部には、照明などはありません。心なしか空気がひんやりしていて、暑い中歩き続けた身にはほっとします。

シヴァ像。破壊神としてヒンドゥーの神々の中でもとりわけ多くの信仰(と畏れ)を集める神様。シヴァの息子の一人が
ガネーシャ!
チャンディ・シヴァの西小室にいます。ガネーシャ大好きー。このガネ様はででんとふくよかで、穏やかなおっちゃんという感じですねぇ(ほんとは少年のはずなんだけど)。
当地でも学問の神として人気が高いガネーシャ、この像に触りながら願い事をすると叶うということで、みんな鼻をなでなでしていくのだそうです。そのせいでガネ様、鼻だけつやつやに黒光り。でもガイドさんによると、鼻より手に触ったほうがいいそうで…(笑)。わかるけどね、鼻に触りたくなる気持ち。
この寺院群の名の由来にもなっているロロ・ジョングランの像もここにあります。
写真撮ったのですが、ブレブレ…。真っ暗ですからね、中。
「細身の美女」といわれる通り、ウェストのきゅっとくびれた美人さんでした。これにも触るとずっときれいでいられるという謂れがあって、インドネシア人観光客はそりゃもうみんな触っていきます。
チャンディ・シヴァの回廊にはびっしりレリーフが。ラーマーヤナが彫られているそうです。

その気になれば、ガイドさんはレリーフの一つずつに沿ってストーリーを解説してくれます。でも「詳しくする?それとも簡単に?」と聞いてくれます。ゲストの興味の度合いに合わせて、あらすじだけ、とか、詳しく、とか、気になったレリーフの部分だけ、とか自由自在。
私はラーマーヤナの筋は知っているので、ざっくり代表的な場面をピックアップして説明してもらいました。この写真は、大好きなハヌマンが出てくる場面。
ハヌマンは白い猿の神様で、バリのケチャではシータ(インドネシアではシンタと発音)にラーマの指輪を届けて代わりにシータの髪飾りを持って帰り、ラーマにシータが捕らわれている場所を知らせる勇敢な登場人物です。忠誠心に篤くて勇敢で、でも本気で怒ると山一つ持ち上げて運んじゃう、なんともキュートな神様。
ふと人が途絶えると、静かな空気が流れます。

チャンディ・シヴァを出て向かいのチャンディへ。ここにはシヴァの乗り物であるナンディさんという牛さんがいます。
つるっとしてかわいいー。
バティックにありそうなモチーフ。

ここにもいました、カルパタールの木。木の両サイドには半鳥人のキナラ・キナリ。
真ん中には狛獅子。
ボロブドゥールのレリーフと比べると、ロロ・ジョングランの方が立体的且つより肉感的です。キナラ・キナリの部分は、別のレリーフでは違う動物になっていたりして、これがまたいちいちかわいらしい。
この辺りで、母と弟がバテました。暑いしね…。父は入場直後から、全体を見渡せるところから動かず、とにかく全体を眺めていました。というわけでガイドさんの解説はここまでにして、30分ほど自由行動に。
私はまだ余力があったので、ブラフマナとヴィシュヌのチャンディも見学。
その後ふらふらしていたら、ガイドさんに「ここに乗って写真を撮るといいですよ」と言われたのでパチリ。

「こういうポーズで、こっちを向いて…そうそう」と言われるままにして撮ってもらったのがこちら。
チャンディ・シヴァにタッチ☆
後ろから構図を見ていた弟が、「あー、なるほどー」と感心していました。
弟が「熱中症っぽく頭が痛い」というので、この後ボゴの丘へ行く予定だったのを取りやめて、ホテルに戻ることにしました。
修復中のチャンディにいた猫さん。
「ここに住んでるのー?」と聞いたら、目の前のブロックに前足をかけてぐぐーーんと伸びをして、とっとっとーとどこかへ行ってしまいました。
世界遺産に住む猫。岩合さーん、次ここどうですかー!!
歩いて駐車場まで向かう途中、振り返ったところ。
きっと、創建当時はもっと周り木だらけだったんだろうなあ。
プランバナンからホテル・フェニックス・ジョグジャカルタまでは30分ほど。途中「コンビニとか寄らなくていい?」とガイドさんが聞いてくれて、ポカリを買いに寄りました。
帰りの車中でも、ジョグジャの歴史やインドネシアのいろんな習慣、宗教や物の考え方についてあれこれ解説してくれたガイドさん。とーーってもいい方でした。
エンジェ ウィサタ ツアーズ、おすすめです。
ホテルについて一息。汗だく!













































