タクシーでMuseum Batikへ。
くっ、暗いっ。ド逆光で写真が真っ黒ですが、立派な建物です。
入り口。入って左手に、受付カウンターがあってそこでチケット(1人Rp.5,000)を買います。カウンターの奥には鍵付きのロッカーもあるので、大きな荷物は預けておけます。私たちのキャリーバッグもそこで預かってもらいました。
館内案内図。
「部屋は3つあって、それぞれテーマが違います」と案内のお兄さん。ソロでもジョグジャでもそうでしたが、ここでも1グループに1人案内人がついてくれます。「英語とインドネシア語どちらがいいですか?」と聞かれたので「…インドネシア語で」。
館内は「フラッシュたかなければ撮影OK」。わお、太っ腹!
最初の部屋では、まずバティックを作る道具の紹介。バティック・ミュージアムではおなじみの展示ですね。
布のサンプル。目が細かいほど質が良い(=高い)。
チャンティン各種。
塗りつぶし用のでっかいチャンティン、初めて見ました。
チャップ各種。木製があったということを初めて知りました。
ロウ。ソロのダナル・ハディでも聞きましたが、バティックに使われるロウはただのロウソクのロウではなくて、パラフィンなどを混ぜた特製のもの。その配合は工房によって違って、企業秘密。
プカロンガン特有のバティック。色鮮やかですねぇ。
さて、ここからが各地のバティックの展示。
最初の部屋は、「ソロとジョグジャ」。全体に茶色っぽい布が並んでますね。
中部ジャワのバティックは、王宮文化そのもの。模様や色にそれぞれ深い意味があって、モチーフによって身につけるべき時が決まっています。
ソロやジョグジャのバティック・ミュージアムでは結婚式がメインの紹介でしたが、ここでは「母と赤ちゃん」のためのバティックが最初に据えられていました。感動したのがウダン・リリスについての説明。
ウダン・リリスは小雨のように画面全体を斜めの線で埋め尽くしたモチーフ。細い斜め線の中に様々な模様を入れてある、非常に手の込んだものです。
雨というとなんとなく鬱陶しいとか、暗いとか、マイナスなイメージを持っていた私。なんでわざわざ雨がモチーフのものを子供を抱っこするのに使うんだろう、と思ったら、「雨は地上に恵みをもたらします。雨のおかげで作物が育ち、動物は乾きを癒せます。子供にも豊かな恵みがありますように、という願いが込められているのです。」との説明。
なるほど…! 深く納得。
続いて2番目の部屋。
Nusantara。島々の様々なバティック。
プカロンガンだけでなく、チレボン、インドラマユ、マドゥラなどジャワ各地、さらにカリマンタンなど他の島々のバティックが紹介されています。
印象に残っているのは、「ソロやジョグジャでは、バティックは王族のものでした。様式が重要で、色もモチーフも決められたものばかりです。でもプカロンガンのバティックは、最初から『売り物』でした。好かれる柄、売れる色をどんどん追い求めて、こんな風に華やかになったんです。外国の影響も大きく受けました。輸出してどんどん売るために、輸出先の国々の人の好みに合うものを作ってきたんです。」という案内。
なるほど…。「商品」だったから、新色を開発したり、流行りの柄が生まれたり、売る先での好みが反映されたり…つまりマーケティングがあったんだ。マーケティングの末の色鮮やかなバティックたちだったんだ。
ソロ・ジョグジャが「守りのバティック」なら、プカロンガンやチレボンは「攻めのバティック」だったわけだ。
片やご禁制のモチーフがあり、片や新しいものを取り入れつづけたファッショナブルな布文化になり。面白いなあ。どっちもとても素敵。
これは、ジャワ北岸という土地柄、外国の影響を受け続けてきたプカロンガンの象徴ともいうべき「Tiga Negeri」。「3つの国」というネーミングの通り、中国、オランダ、ジャワの3つの国のモチーフが組み合わさった布のことです。モチーフだけでなく色もそうで、赤はラッセム、青はプカロンガン、茶色はソロ…とそれぞれの顔料が産出される土地を表しているのだそうです。
ふむふむ、面白いぞ。さて、3つめの部屋…と思ったら、「展示はこれで終わりです。3つめの部屋は改装中で…」だって。なんだー、そっかー。
ミュージアムは中庭をぐるっと囲む作りになっています。展示室から中庭を通って反対側へ行くと、バティック体験ができるスペースが。
なんとここ、ロウ描きの体験なら無料でできちゃうんです!太っ腹!
ロウ描きから染めまで自分でやるワークショップは有料。布の大きさによって料金が設定されていますが、30cm×30cmの布にチャップとトゥリスで染めまでやってRp.20,000と激安。
Paket Kaosなんてのもあって、大人用のTシャツにチャップとトゥリスでロウ描きして、染めまでやってRp.65,000。子供用ならRp.40,000。
時間があれば是非やっていきたいところだけど、なんせ今回は列車に乗らなきゃいけないからお尻が決まってます。ううう、残念…。
Museum Batikのオリジナルチャップがありました。ワークショップで使わせてくれるのかなー。いいなー。
大変珍しい木製のチャップ。以前は銅製だけでなく木製のものも使われていたそうです。「でも細かい線は出せないし、欠けやすいから今はあまり使われていません」とのこと。
お魚チャップ。フグが!フグがかわいい~。
ワークショップをやるところの中庭よりのスペースがいかにも工事中という感じで空けてあったので、「何か作るの?」と聞いたら、「カフェができる予定なんだ」とのこと。いいじゃないそれ!
「いつになるかわからないけどね(笑)。予算不足で…」えー、頑張ってほしい!カフェができたら、ミュージアム見て、ワークショップして、ここでお昼食べて…って1日中いられるじゃない!
最後に、ミュージアムの道渡った向かいにある公園へ。「BATIK」のオブジェと写真を撮りに!
これ、文字ひとつひとつにちゃんとバティックのモチーフが描かれててかわいいんです♪ 炎天下に放置されてる金属だから触れないくらい熱いけど。
その辺でジュース飲んでた学生さんに声をかけて、全員で集合写真を撮ってもらいました。いい記念

さてさて、そろそろ駅に向かいますかね~。