読み直してみました。
サクリファイスを読んだため、近藤史恵のが一番ぐっときましたねー。ここから始まったんだ、という感じで…。

そして有川浩のを読んでびっくり。Story Seller2同様、困った家族・親戚が出てきてました。初めて読んだときもそのことはわかって居ましたが、それよりも恋愛や病気のほうが印象に残っていたので、今回読んであまりにも迷惑すぎる家族・親戚にぎょっとしたのでした。「家族と縁を切る」と聞くと反射的に「責任放棄ではないか」「そこまでするのは酷い」などと思いますし実際そういうケースもありますが、もうどうしようもないのかもしれないし、実際のところを知らないのに無責任にコメントしちゃいけないなって思います。
本当に有川浩の小説は大事なことを考えさせられます。

他の作品は普通に楽しめました。
アガサ・クリスティーのチムニーズ館の秘密、忘られぬ死、ゼロ時間へという作品をマンガにしたものです。

榛野なな恵の絵、好きなんです。色使いも服もシックだし、柔らかい感じで…。そのせいか、殺人事件が起きるのにどこかほのぼのとした雰囲気です。原作を読んだことはないけれど、きっとこのマンガとは違う雰囲気だろうと思います。

なんだかずれている主人公の死神が、とぼけた感じでかわいいです。死神はミュージックが好き、というのも微笑ましいです。その死神は対象者と一週間接して、報告書を提出し、それに基づいて死が決定するのです。主人公の死神が仕事をするときはいつも雨がふっているのですが、私が読み終えて外に出るとかすかに雨がふっていて、なんだか嬉しくなりました。
最後の話が、前の話と意外なところでつながって面白いです。死神が現れたのだから、数日後に死ぬ可能性が高いのに、この話にはどことなく爽やかさが漂います。頑張って生きた、というような…。意外と穏やかなラストです。
ささらさやの姉妹編です。主人公が今回は十代の女の子なので続編とは言えませんが、前回の主人公サヤもその息子やママ友や三人のおばあさんもしっかり登場します。
ささらさやよりもほのぼの度は低いです。なんせ主人公の照代は両親の借金で佐々良に夜逃げしてきたせいもあって、意地張ってすねているのです。
もちろん今作にも幽霊は出てくるし不思議なことが起こります。照代の母の謎や、居候先のおばあさんとの関係も明らかになり、ちょっぴり切ないラストを迎えます。諸々のことを乗り越えた照代の成長もあって、読後しみじみとして優しく爽やかな気分になります。
セリヌンティウスとは、「走れメロス」でメロスの代わりに捕まってメロスの帰りを待つ友人の名前です。
走れメロスの例えがちょくちょく使われています。
ダイビングをしていたときに遭遇したアクシデントによって強いつながりができた仲間たちのうちのひとりがなくなり、その死が本当に自殺だったのか、協力者はいなかったのかなどを推測していく話。石持浅海作品のなかでも特に共感や想像しにくい死の理由かもしれません。
でも面白いです。