すごーく間があいてしまいましたあせる久しぶりの更新です・・・。


ライトさんのブログ を読んで、販売中の全巻をハイペースで買い揃えてしまいました。


フラワーコミックスって田村由美や吉田秋生、西炯子くらいしか読んだことがなくてまるっきりノーマークでした。それに、普段読むのとちょっと雰囲気が違うし・・・でも読んでみたら面白かったきらきら!!


妖怪もの。ついでに言えば妖怪=美形。

主人公の実沙緒は妖が見える。子どもの頃そんな実沙緒を助けてくれていた匡と、16歳の誕生日前日に再会するが・・・という話。


実沙緒はある理由から妖たちに狙われるようになり、そんな実沙緒を守る匡は実は天狗で・・・ベタといえばベタなんですが、だからこそときめくというか。匡が恥ずかしげも無く気持ちを言葉にするので、そういうのに引かずにときめける人にはとってもおすすめ。「トワイライト」好きには安心してオススメできるようなマンガです。と書けば、大体どんな感じなのかは分かっていただけるのではないかと思います(笑)


ちょいエロですがギャグありシリアスありの緩急が絶妙で、一気に読んじゃいました。

他の方の感想を読むと流血多くてグロいなんて書かれてたりしますが、私は全然そう思わなかったなぁ。


登場人物の中では太郎・次郎・三郎(皆6歳)がお気に入り。かわいくって・・・!


ベタで甘でちょいエロで時々ギャグなのに軽薄にならないのは、シリアスな部分があるからです。特に私が好きなのは、実沙緒が時折意表をつくことを言うこと。周囲や読者が思っていたよりもちゃんと前向きに考えていた、ということが何回かあり(具体的なことはネタバレになるので書きません)、それが魅力的なので読んでいて面白いです。


読まず嫌いしがちなマンガだと思うんですが、そこを敢えて読んでみると、はまると思います!

続きが気になるよ~(>_<)

以前も書きましたが、江國香織のエッセイが好きです。

この本は結婚生活がテーマ。・・・なんですが。
素晴らしく現実味が薄いです。そこが好き!
独特の感性を持ってるんだなぁ、と思うような文章の数々。

小説を読んでいるような気分で読めます。

実は案外共感できることが書かれているのだけど、その独特の表現によって「こんなこと思わない」という印象になるのが不思議ですごいと思うところです。

「(夫にとって)よその女になりたい」と書いてあって、「なんで!?」と思いましたが、言わんとする「恋人または知り合いくらいの距離で、よそ行きの顔(少し取り繕って礼儀正しい良い面)で接してもらいたい」ということならわかる。
独特の文体の作家だから、日常生活を描いていてもなぜかフィクションのようになるんですね、きっと。もちろん書かれていることが全てノンフィクションだとは思いませんが。

でも、江國香織が少し変わっているからというのもあるだろうなぁ。


江國香織のエッセイはどれも、なんだか静かで穏やかで、でもそわそわするような気持ちになります。
「食堂かたつむり」の著者のエッセイです。

とても丁寧に日々を過ごされているのだなぁと思いました。おいしい物(豪華なものではなく)を食べて、本を読んで考えたり、おひなさまを飾ったり、キモノでおでかけしたり、湯たんぽを使ったり。

とりわけ食に関する文が多くて、これを読んだらきっと、おいしい野菜や果物を食べたくなることでしょう。あとお豆腐!
八百屋さんやお豆腐屋さん、家の近くには無いのでスーパーで買っています。けれど作りたてのお豆腐や、旬の物を教えてくれるような八百屋さんがあればいいのに、と思います。お魚屋さんやお肉屋さんもあるといいなあ。スーパーは確かにとっても便利だけど、プロって感じではないですよね。

いつか必ず食材のプロのお店がいっぱいある場所に住みたいです!

この本、一つ一つの文が短いので、病院の待合室や電車での移動中や洗濯が終わるまでなどのちょっとした時間にオススメですキラキラ
普段は単に観ているだけのジブリ作品。

イメージボード→絵コンテ→レイアウト→背景→作画→撮影・合成
と、画像が完成するまでの流れがおおまかにわかるのが興味深いです。
「うわぁ、こういう風に出来上がっていくんだ。これの積み重ねか・・・。た、大変そう!」って感じ。
この細かい丁寧な作業で“絵(風景)の美しいジブリ作品”ができあがっていくのですね。

評論家の方がジブリ作品一つずつに対して語っていることが、「そんなこと考えて観たことないよ!」と思うような物で、同じ映画でも観る人によって視点が違うよなぁと感じました。

「ジブリで考える」というページでは、特に“視点の違い”が顕著。
美輪明宏が『恋愛』、現代フランス思想・比較文化論・映画論専門の大学教授が『身体』、料理研究家が『食事』、近代建築史専門の大学教授が『建築』、俳優が『悪党』、口承文芸学者が『物語』、という切り口でジブリ作品を語っています。

高畑勲・宮崎駿がスタジオジブリを設立する前という、原点のような話のページも興味津々。
アリエッティの制作ダイアリーでは映画公開までの様子が覗けて、これもまた興味津々。


宮崎駿スペシャルインタビューでは、監督の考えやスタジオジブリの内部事情が語られていています。
私が特に注目したのは、アリエッティの原作はイギリスが舞台なのに映画では日本にした理由でした。
私が映画を観に行くのをためらった理由の一つだったからです。上手く要約できないので宮崎駿監督の言葉は省略しますが、大いに納得しました。


「特集」なのに「これだけ!?」とがっかりする雑誌も多いですが、これは本当にたっぷりジブリでした。今まで考えたことの無かったジブリ作品の見方や裏話がいっぱいで、面白かったです!

守り人シリーズや獣の奏者の作者、上橋菜穂子のデビュー作。


環境が悪化した地球を出て、人類は宇宙のさまざまな星へ住むようになっていた。

そんな星の一つ、ナイラ星は人類が移住してから間もなく200年。ナイラ星には先住民・ロシュナールが居たが100年ほど前に滅びてしまっていた。ロシュナール滅亡には、政府がひたかくしにしている事があった。

主人公の少女リシアとそのいとこの少年シンは、ロシュナールが滅亡へと追い込まれた経緯を知ってしまい・・・という話。


前にも1度読んだことがあったのですが、購入を機に読み直してびっくり。映画「アバター」と同じ問題というかシチュエーションについて書かれていました。


①人類が宇宙に出て、色んな星に移住している

②後から来たくせに、人類は自分達の都合で先住民を排除しようとする

③人類の中でも先住民の肩を持つ人たちが居て、彼らも先住民共々政府(組織)から狙われる存在になる


というあたりが似てるかな、と。


「アバター」はとても好きだったし凄いと思ったけれど、最後に先住民たちが武力で戦ってしまった点にもやもやしていました。せっかくSF?ファンタジー?なんだから、何か違う方法を示してほしかったのです。

この本はそこが違って、先住民たちは結局滅びてしまったのですが(でも完全に滅びたとも言い切れないし)、武力で抗うのではなく、想いをつなぐことで抵抗しています。


ロシュナールが未だ滅びていないときに、13~17歳の子どものボランティアたちがロシュナールの居住地を訪問するというシーンがあるのですが、ユゥヤという少女がロシュナールの老人・ドンのことを心から思って言う言葉は、価値観が違うドンにとっては残酷なことであり、その部分を読んでいたら本当に切なくなりました。


この本、上橋菜穂子の本としては珍しいタイプに見えますが、根底にあるものはやはり同じであるように感じます。

権力者達によって捏造される歴史や情報。環境破壊。

「いいこと」をしているつもりで全く役に立っていない人たち。

むなしいと思ってしまうような人生を生きる意味。

自分と違う価値観や考えを受け入れることの難しさ。

権力者にとって都合の悪い存在になってしまったら、社会から迫害され警察にも頼れないこと。

正しいと信じていることは、他の人から見たら間違っているかもしれなくて、立場を変えて見ると正義も悪も断定できないということ。


色々、考えさせられます。

読んでいて何度も涙を浮かべてしまいました。

昔読んだときはなんて浅い読み方しかしてなかったんだろう、と驚きました。単純な、少年少女の冒険&成長物語として読んでいたんです。もちろんそれも間違ってはいないけれど。


「悪いこと」をしていないのに属している社会から追われる立場になることがあるし、子どもに対しても容赦ない、ということが実際に起こりうることだとは思わずに、ファンタジーということもあって、感情移入はしても他人事のように感じていました。

けれど戦争の手記や体験談や小説を読んだりして、実際そういうことがあるのだとリアルに想像できるようになったのですね。より自分に関係のある問題だと受け止められるようになったというか。


まず子どものときに読んで「考える種」を植えておいて、大人になってから再読して深く考える・・・という読み方がいいのかな、と思います。

子どもはもちろん、大人にぜひ読んでほしい本だと思いました。


長く熱く語ってしまいました(・v・;)

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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