劇団を主宰している弟が、300万円のを借りに兄を訪れた。兄は「2年間で劇団の収益から返済すること、それができない場合は劇団をつぶせ」という条件を出し、債務期間中の資金繰りを管理することにした。ところが劇団とは兄の常識からすればおかしなことばかり。プロの声優も加わった劇団の運命は・・・!?という話。
も~、すっごく好きです、この本!!なにしろ兄・司が数々の名言を発するのです。
「吊すぞ!」・・・怒ったときの口癖
「金は正義だ!」・・・後に劇団員に“鉄血宰相”と呼ばれるようになったきっかけ
などなど、きっぱりはっきり、筋を通して、フェアで、使えるものは何でも使う兄、かっこいいなぁ。誰にどれだけ文句言われても、言わないといけないことをはっきりという人、好きです。
そして、嫉妬や悔しさを素直に出せなくて、その感情を隠して頑張る劇団員が居るのですが、そういう人も好き
(そう振舞っているわけではなく、何も考えず)屈託ない人より、ぐちゃぐちゃ考えちゃう人のほうが素敵だと思う・・・。まぁ、好みの問題ですね(笑)
劇団の姿勢が、評論家や玄人が好むような高尚なものよりも、分かりやすくて客が単純に笑って帰れる芝居を、というものであることも好みでした。わかりやすいって大事だと思うのです。
舞台ならではのハプニングも見所。恩田陸著「チョコレートコスモス」とか美内すずえの「ガラスの仮面」とか、演劇物が大好きなので、有川浩×演劇物なこの本は本当に好みどんぴしゃって感じ。
メディアワークス文庫のサイト
によると、続編が2011年1月25日に発売予定ということで、本当に楽しみです![]()
