普段はあえて崩した言葉を使うことがあっても、重要な局面ではどのような言葉を使うかによって、その方の教養や知性が見破られてしまうことがあります。
昨今話題となった店員さんの、「~で宜しかったでしょうか?」という、注文確認の言葉。
この言い方には、店員さんの配慮、気づかいの伺える言葉に聞こえますが、正しくは、「~で宜しいでしょうか?」となります。
日本人にとっても難しい日本語、とくに尊敬語、謙譲語、丁寧語は、普段から身に付けておかないと、とっさの場面でなかなか出てこないものです。
尊敬語とは、話しをしている相手や、話しの中に登場ずる人物と、その動作などを、高めて表現するものです。(いらっしゃる、なさる、など)
謙譲語とは、自分や、話しの中に登場する人物と、その動作を。へりくだった表現にして、相手を高めるものです。(差し上げる、申し上げる、など)
丁寧語とは、言い回しを丁寧にして、話しを聞いている相手への敬意を表す言葉です。また、内容を問わず、丁寧に表現したい時にも使われます。(です、ます、ございます、など)
「行く」
尊敬語:いらっしゃる
謙譲語:参る・伺う
丁寧語:行きます
「言う」
尊敬語:おっしゃる
謙譲語:申す・申し上げる
丁寧語:言います
「する」
尊敬語:なさる・される
謙譲語:いたす
丁寧語:します
「食べる」
尊敬語:召し上がる
謙譲語:頂く・頂戴する
丁寧語:食べます
「来る」
丁寧語:見える・おいでになる
謙譲語:参る
丁寧語:来ます
また、私も以前は間違えて捉えていた言葉があり、多くの方が使い方を間違えている言葉をご紹介いたします。
「おっとり刀」
誤:のんびり、ゆっくり
正:急いで、勢いよくつかみ取る
「にやける」
誤:薄笑いを浮かべている
正:なよなよとしている
「失笑する」
誤:笑いも出ないくらい呆れる
正:こらえ切れず吹き出して笑う
「割愛する」
誤:不必要な物を切り捨てる
正:惜しいと思うものを手放す
「確信犯」
誤:悪いことだと分かっていながら起こした行為
正:悪いことをしていないと確信して起こした行為
「さわり」
誤:最初の部分
正:一番大切な部分
「憮然」
誤:怒っている様子
正:ぼんやりとどうすることも出来ない様子
「しおどき」
誤:物事を終わらせるべきだと判断したタイミング
正:物事を行うのに最良のタイミング。
普段の生活の中で、知らないで使えないか、知っているけど使わないかでは、大きな違いがあります。
必要な場面でスマートに使えると、頭が少し良さそうに見えるので、私はいつもこれでハッタリをかましております。
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