あなたに、10000人から振られる勇気がないのなら、ビジネスは難しいでしょう。
なぜなら、あなたに興味がある人なんてほとんどいないからです。
例えば、チラシを企業やお店からのラブレターだと仮定してみて下さい。
本日あなたに届いたラブレターは何通でしたか？
もし届いているなら、あなたはいったい何通のラブレター、どのようなラブレターに反応しましたか？
まさか自宅ポストの前で、多くのラブレターが届くのを待っていたなんて人はいないですよね？
チラッと見たか、ほとんど読まずに捨ててしまったのではないでしょうか。
私は中学時代、私自身が好意を持っていた他のクラスの女性が、私のことを好きだと勝手に勘違いして、ラブレターを送ったことがあります。
結果は、「あなたのことは全く知らなかった」でした。
そんな勘違い野郎だったのですが、何とそれ以来逆に興味を持ってくれて、結果的に付き合うことが出来たのです。
今ですらこんな風貌ですが、私の黄金期もそう短くはなかったことを、別の機会にお伝えしたいと思います。
話を戻しますと、ずばり勝因は、取りあえず勘違いでもやってみるということです。
皆さんも学生時代、あんなにどきどきして出したラブレターの反応率、承認、拒否、は別にしても、そこそこ高かったのではないでしょうか。
では、チラシのポスティング反応率はどのくらいかご存知ですか？
たいてい0.1%から0.3%反応すれば大成功と言われています。
これを少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれですが、1000枚ポスティングして１人から３人程度反応すれば良いということです。
ということは、10000枚ポスティングしたら10人から30人が反応するという計算です。
私は以前、月に20000枚ポスティングしていた時期がありました。
そこで、何と10000枚ポスティングをして、1人も反応しなかったという経験をしたことがあります。
つまり、10000人にラブレターを送って反応率0ということです。
これにはさすがの私も、丸１日落ち込みました。
なぜなら、自信をもって書いたラブレターを、毎朝３時半から４時に起床して、眠さと寒さで挫折しそうな自分に、鞭を打って配ったのですから。
目の前でゴミ箱に捨てられるなんてことは日常茶飯事、クレームの電話が来たこともありました。
それでも心が折れることなくポスティングを続けることが出来たのは、他ならぬ結果が出ると信じていたからです。
しかし、現実は反応0。
今思えばその敗因は、そもそものラブレターの内容、どのメディア（媒体）を使って、誰に伝えるのかということが、いい加減であったということです。
つまり、市場は勘違野郎では相手にしてくれないということを学んだのです。
ただ、そうは言ってもマイナスなことばかりではなく、10000人から振られたことで、強靭なマインドを手に入れることが出来たのも事実です。
これをポジティブと捉えるかは人それぞれですが、あのユニクロの柳井社長も、自らの経験から、ビジネスは１勝９敗でよいと言っています。
・努力して結果が出ると、自信になる
・努力せず結果が出ると、傲りになる。
・努力せず結果も出ないと、後悔が残る。
・努力して結果が出ないとしても、経験が残る。
挑戦さえすれば自信と経験、ないしは自信か経験のどちらかが得られるのです。
10000人へのラブレター、私に傷ついている暇などありません。
そもそも、「人は傷つかない」のですから。
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